熊本県立大津高校サッカー部で当時1年生だった男子部員がいじめを受けた問題で、学校側は再発防止に向け、他にもいじめ行為がないか把握を急いでいる。また、平岡和徳総監督などが連名で「今後、第三者委員会の調査に全面的に協力する」とするコメントを発表した。

他にもいじめ行為ないかシステム導入

この問題は、熊本県立大津高校サッカー部で当時1年生だった男子部員が全裸で土下座をさせられ、その様子をスマホで撮られるなどのいじめを受けたとして、熊本県教育委員会が第三者委員会による調査を行うことを決めたものだ。

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これを受け、大津高校では他にもいじめ行為がないか把握するために、全校生徒を対象にした悩み相談を受け付ける態勢づくりを進めている。

具体的には一人一台配布されている学習用タブレット端末を使い、学校生活での悩みや不安を訴えることができるシステムを導入し、早ければ今週中にも運用を始めたいとしている。

また、約230人が在籍するサッカー部では今後、顧問が部員と一人ずつ面談し、不安解消に努めるということだ。

平岡監督「第三者委に全面的に協力」

一方、大津高校サッカー部の総監督で宇城市の平岡和徳教育長は、高野寛美校長、山城朋大監督と連名で、10月5日にコメントを発表した。

被害に遭った部員と家族への謝罪の言葉をつづった上で、「事態を大変重く受け止め、再発防止に努めていく。今後は第三者委員会の調査に全面的に協力する」とした。

(テレビ熊本)

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