14日朝、埼玉・戸田市を走る首都高速で車7台が衝突・炎上する事故が発生し、3人が死亡した。

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事故直後に撮影された、真っ赤な炎を上げて燃えるトラックと乗用車。

炎上したトラックの荷台は黒焦げとなり、天井も崩れてしまっているのがわかる。

撮影した人が走っていたのは、事故を起こしたとみられるトラックからわずか4、5台後ろだった。

当時の状況を、撮影者は「完全に火の海。レスキューも全て、人の救助よりも火を消すことを必死にやっていた」と話す。

警視庁は事故を起こした28歳の男を逮捕。取り調べに対し語った供述は、信じられない内容だった。

トラックは黒焦げに…首都高で車炎上して3人死亡 事故はなぜ起きた?

14日朝、埼玉・戸田市にある首都高速の美女木ジャンクション付近では大渋滞となっていた。

その先に見えてきたのが、黒く焦げた多数のトレーラー。多重事故を起こしているようだ。

14日午前7時半ごろ、トラックや乗用車7台が玉突き事故を起こして炎上し、3人が死亡した。

トラックのフロントガラスは割れてめくれてしまっている
トラックのフロントガラスは割れてめくれてしまっている

事故現場では、多くの消防隊員・警察官が駆けつけており、トラックのフロントガラスは割れて運転席がむき出しになっている。

事故を起こしたみられるトラックからわずか4、5台後ろを走っていた人は、車から降りて救助をしようとしたが、「本当は足を持って引っ張り出そうと思ったら、もう1回爆発した。火の粉が飛んでくる状態で、後ろに下がるしかなかった」と話した。

車から上がった煙は、現場から離れたところからでもはっきりわかるほどだった。

付近で働いていた人:
すごい音が4回ぐらい連続で鳴った。「ドンドンドンドン」と…。爆発音がしたら、真っ黒い煙が「ドーン」となって来た。

事故現場となった美女木ジャンクション付近
事故現場となった美女木ジャンクション付近

多重事故が起きたのは、美女木ジャンクションの近く、分岐ポイントのすぐ手前だった。

後ろからドミノのように次々とぶつかったとみられる
後ろからドミノのように次々とぶつかったとみられる

警視庁によると、まず一番後ろを走っていたトラックが渋滞の列に突っ込み、その後、6台が次々とぶつかったとみられる。

「意識はありませんでした」逮捕された28歳のトラック運転手

警視庁は、追突したトラック運転手の降籏紗京容疑者(28)を過失運転致死傷の現行犯で逮捕。

事故を起こした当時の状況について、調べに対して、こう説明している。

「ぶつかった時に意識はありませんでした」

警視庁は、過労がなかったかなど、危険運転致死傷の疑いも視野に入れて、降籏容疑者の会社も調べる方針だ。
(「イット!」5月14日放送より)

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