熊本県教育委員会のホームページに公開されたいじめ調査報告書のデータが、個人情報のマスキングが外せる状態になっていた件で新たなミスが発覚した。熊本県は8月7日、別のいじめ調査報告書でもマスキングが外せるミスが見つかったと発表した。

不完全なマスキング処理 またも見つかる

熊本県教育委員会は、県立東稜高校に入学した男性が不登校となっていた問題で、いじめがあったと認定した第三者委員会による調査報告書を8月2日にホームページに公開。

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個人情報をデータ上で黒塗りにしたものを公開したが、一定の操作でマスキングを外すことができる不完全な処理にしていたとして、被害者に謝罪している。

熊本県が同様の事案を調べたところ、2018年に起きた県北部にある県立高校の女子生徒のいじめ自殺に関する再調査の報告書でも、同様のミスが3カ所見つかったということだ。

黒塗りにされていた部分には、亡くなった女子生徒が早退を訴えた学校の場所や、迎えに来た家族の続柄が書かれていたということで、熊本県は遺族に電話で謝罪した。

熊本県は、再発防止策について「データ上でマスキングするのではなく、黒塗りにした紙をデータ化し、複数人でのチェックを行う」とコメントしている。

(テレビ熊本)

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