熊本県教育委員会は、県立高校で起きたいじめ自殺問題の調査報告書について、マスキング処理がされていないデータを3年間ホームページに公開していたと明らかにした。
黒塗りせず…いじめ調査報告書を公開
熊本県教育委員会のホームページに誤って公開されていたのは、2018年5月に県北部の県立高校で起きたいじめ自殺問題の調査報告書の概要版だ。
この記事の画像(5枚)この報告書は熊本県が作成したもので、個人情報に当たる、亡くなった女子生徒が早退を訴えた学校の場所や、迎えに来た家族の続柄が書かれた部分3カ所について、黒塗りにしたものと、していないものの2つのデータを県教委に送付。
県教委は黒塗りにされていないデータを、2020年5月の定例会で資料として報告し、そのままホームページに約3年間掲載していた。
県教委は8月8日に弁護士を通じて、遺族に謝罪したということだ。
県教委は再発防止策について「被害者側と内容を確認するとともに、関係課との情報共有を行う」と話した。
「作業がずさんで驚く」ミス相次ぐ
また、テレビ熊本の取材に対して、遺族は「信頼して調査してもらったのに、作業がずさんで驚いている」とコメントしている。
熊本県内で起きたいじめの調査報告書については、熊本県や熊本県教育委員会のホームページで公開される際に、個人情報に当たる部分をデータ上でマスキングしていたが、一定の操作で外すことができる不十分なものだったと、2件相次いで発覚している。
(テレビ熊本)