熊本県立大津高校サッカー部で、当時1年生だった男子部員が全裸で土下座をさせられ、写真に撮られるなどのいじめを受けた問題で、10月3日夜、男子部員が取材に応じ、胸の内を語った。
男子部員は「告白するのを、ずっと悩んでいた」としたうえで、熊本県教育委員会にすぐに報告しなかった学校側の対応についても不信感を募らせている。

いじめ受けた男子部員「自分が最後で」

被害に遭った男子部員:
つらい思いをする人は、自分が最後であってほしい

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この問題は2022年1月、熊本県立大津高校サッカー部で当時1年生の男子部員が、全国高校サッカー選手権の応援に行った際の宿泊先で、全裸で土下座をさせられ、その様子をスマートフォンで撮影されるなどのいじめを受けたものだ。

被害に遭った男子部員:
「お前、先輩にあだ名つけたよね」と、数人の同級生から言われた。自分はなんのことか分からなかった。そしたら先輩が「言ったなら謝れよ」と。「言ってないです」と言ったら、「いいから土下座で謝って」「全裸になれ」ということで、全裸で土下座をする形になった。そこで同級生と先輩含めた数人が、スマートフォンで写真か動画かわからないが撮った

「居場所を確保するには我慢…でも…」

被害に遭った男子部員:
(言うか言わないか)ずっと悩んでいたことで、言っちゃうとクラスの人と一緒に居づらい環境になる。学校で自分の居場所を確保するには、この件は我慢するしかないと

そして男子部員は、「(2023年7月に)限界が来てしまって、学校での居づらさが出るのを覚悟で親に告白した」と語った。

男子部員は2023年7月に担任などに相談し、学校が調査を開始。しかし、学校は県教委への報告は行わず、県教委は、9月になって保護者から相談を受けたことで把握したということだ。
県教委は、10月3日に重大事態として第三者委員会の設置を決めた。

「後回し後回しで向き合っているのか」

被害に遭った男子部員:
学校がとった行動というのは、自分たちが学校に相談して認知したけど(すぐには)県教委に言わなかった

被害に遭った男子部員:
(学校側が)後回し後回しというか、できるだけ大ごとにならないようにというか、「隠ぺい」と言われている通りに、客観的に誰が見てもそう思われて仕方がない対応なので。そうなってくると、正々堂々とこの件と向き合っているのかなと思うし、そういうところは大人が行動で、生徒にも見せるべきだと思う

男子部員は、一連の学校側の対応についても問題がなかったか、第三者委員会で調べてほしいとしている。

大津高校は保護者説明会で経緯説明

大津高校は10月3日夜、保護者説明会を開き、出席した約300人の保護者に対し、いじめの経緯や再発防止策について説明したということだ。

大津高校・西野俊一郎副校長:
学校として不十分な点があったのではないかなど、いろいろと保護者から意見をいただきました。真摯(しんし)に受け止め、学校がより良く、生徒のために楽しい学校になるよう、今後の意見を生かして学校の改善に取り組んでいきたいと思う

(テレビ熊本)

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