胃袋自慢が食べっぷりを競う「わんこそば世界大会」が、10月1日に岩手・盛岡市の盛岡城跡公園で開かれ、国内外から訪れた参加者が岩手の食文化を楽しんだ。
掛け声も“世界大会”仕様
テープカットならぬ、そばの「麺カット」で口火が切られたわんこそば世界大会。
この記事の画像(6枚)アメリカのNYタイムズ紙で、「2023年に行くべき52カ所」のひとつに盛岡市が紹介されたことを機に、岩手の食文化を国内外にPRしようと県が初めて企画し、8つの国と地域から79人が出場した。
競技は子どもの部と一般の部がそれぞれ団体戦で行われ、1人2分の制限時間内に食べたわんこそばの合計数をチームで競う。
参加者:
イート!イート!ドリンキング!ドリンキング!
世界大会とあって「食べろ!」「飲み込め!」という掛け声も英語だ。
11チームがエントリーした子どもの部を制したのは、アイスホッケーのチームメートで結成した盛岡市の「ペンギンチーム」。2人で59杯をたいらげ、優勝を果たした。
子どもの部で優勝した「ペンギンチーム」メンバーたちは「意外と食べられないものだと思った」「1番が取れて良かった」などと大会についての感想を話してくれた。
外国人インフルエンサーも参加
続く一般の部は、子どもの部より1人多い3人制だ。中には台湾から参加したチームもあり、SNSのフォロワーが21万人を超えるインフルエンサーが、初めてわんこそばを体験した。
台湾のインフルエンサー・呂佳宜(ろ ちあい)さん:
このような文化はとてもいいと思う。文化・歴史を感じるだけでなく、おいしいものが食べられてうれしい
また、参加者のネパール人男性は汁ごと飲み込む豪快な食べ方を披露し、客席を盛り上げた。
一般の部19チームの頂点に立ったのは、盛岡消防本部の職員で編成した「盛岡消防 チームナガ」。3人で250杯を積み上げ、見事王者に輝いた。
東京から訪れた人:
2分でこれだけ食べられるのはすごい
盛岡市の人:
NYタイムズ効果が素晴らしいので、岩手にいろいろな人が来てくれるとうれしい
それぞれ地元のチームが優勝を果たし、盛況のうちに幕を閉じた「わんこそば世界大会」。わんこそばの魅力を通し、岩手の食文化を国の内外に発信した大会になった。
(岩手めんこいテレビ)