東京都が無料配布した米が、フリマサイトで転売される事態となっている。実際にフリマサイトを見てみると、そこには「転売禁止」の文字を隠した写真とともに米が多数出品されていた。

「転売禁止」を隠すようにして出品

フリマサイトに出品されていたのは、東京都の「東京おこめクーポン事業」で無料配布された米だ。

「東京おこめクーポン事業」は、所得が低い約160万世帯にクーポンを配布し、申し込みをすると1世帯につき、米25kgや食品などを無料で受け取ることができるというもの。2023年2月に事業がスタートする際、小池都知事は「暮らしに役立ててほしい」と強調していた。しかし、小池都知事の思いとは違い、暮らしのために無料で受け取った米が大量に転売される事態となっているのだ。

米のパッケージには「転売禁止」と記載されている。フリマサイトに出品されたものを見てみると、3袋あわせて15kgの米が4000円弱で販売され、その写真は、ほとんどが「転売禁止」の文字を隠すように加工されていた。

この事態に、東京都は「転売の実態は事業の趣旨に鑑みて残念に思う」とコメント。また、フリマサイトの運営会社は、「出品禁止物の基準については、社会情勢の変化や皆さまとの対話を踏まえて、必要な場合は見直しを行っております」としている。
（「イット！」9月27日放送より）