半導体技術分野で、熊本大学と東京大学がタッグを組む。熊本大学大学院先端科学研究部と東京大学大学院工学系研究科は、連携して研究を進めていくことになり協定を結んだ。

熊本大学と東京大学が半導体で協定

9月25日には調印式が行われ、熊本大学大学院先端科学研究部の連川貞弘部長と、東京大学大学院工学系研究科の加藤泰造科長が協定書を交わした。

(左から)熊本大学大学院先端科学研究部・連川貞弘部長、東京大学大学院工学系研究科・加藤泰造科長
(左から)熊本大学大学院先端科学研究部・連川貞弘部長、東京大学大学院工学系研究科・加藤泰造科長
この記事の画像(5枚)

熊本では台湾の半導体製造大手・TSMCの進出など、大規模な設備投資が相次いでいて、半導体関連の人材育成が課題となっている。

今回の協定により、半導体技術分野でのナノテクノロジーの発展や、デバイスなどに関する研究の推進を目指し、すでに共同で国の大型プロジェクトの提案などを行っているということだ。

熊大に東大「分室」設置は全国初

このほか東大の研究室の分室が、熊大の「オープンイノベーションセンター」内に設置され、同日に開所した。

分室では東大の技術者1人が常駐し、今後熊大が整備するクリーンルームのノウハウの共有や、設備の技術支援などが行われる予定だ。地方大学にこのような東大の「分室」ができるのは初めてという。

今回の連携協定は、東大の名誉教授でもある熊本県の蒲島知事が呼びかけたことがきっかけだったということで、熊大の連川部長は「日本で最高峰の大学と連携でき、熊本から優秀な人材が世界に飛び立ってもらえれば」と期待を寄せた。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。