まだ暑さが残る9月の北海道・霧多布岬で、ある珍しい生き物を見ることができると、いま話題になっています。

北海道・霧多布岬
北海道・霧多布岬
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めざまし8スタッフ:
多くの観光客の姿が見えます。海に向かって何かを探しているようです。

多くの観光客が海に向かって何かを探している…
多くの観光客が海に向かって何かを探している…

海に向かってカメラやスマホを向ける多くの観光客。その熱い視線の先にいたのは・・・。

カメラやスマホを海に向けています
カメラやスマホを海に向けています

「ラッコ」です!

9月18日 霧多布岬に現れたラッコ
9月18日 霧多布岬に現れたラッコ

大阪府からの観光客:
あっあの子、いるいるいるいる、泳いでる。

帯広市からの観光客:
絶対そうだあれ。(子ども どこ~?)あそこ!!

岐阜県からの観光客:
見えました。遊んでますね。回転したり…、動物園のラッコとはちょっと違う。

ここは北海道東部、浜中町の霧多布岬。
7年前に住み着いた3頭のラッコが、今年の春になってベビーラッシュ! 現在では13頭が確認されています。

今年の春、赤ちゃんが誕生し13頭に
今年の春、赤ちゃんが誕生し13頭に

野生のラッコは乱獲などによって激減し、現在は絶滅危惧種に指定。
30年ほど前には全国の水族館などで122頭が飼育されていましたが、現在ではわずか2カ所の水族館で3頭しかいません。

福岡県・マリンワールド海の中道で飼育されているラッコ
福岡県・マリンワールド海の中道で飼育されているラッコ

そのため、野生のラッコが生息する霧多布岬は、ラッコを観察することができる希少な場所になっているんです。

ラッコが見られる岬で観光客のある行動が問題に…

ところが今、観光客のある行動が問題になっています。

長年、霧多布岬でラッコの観察や記録を行っているNPO法人エトピリカ基金・片岡義廣理事長によると…。

NPO法人エトピリカ基金 片岡義廣理事長
NPO法人エトピリカ基金 片岡義廣理事長

NPO法人エトピリカ基金 片岡義廣理事長:
ドローンなんですよ、いま一番問題になってるのは。ドローンをラッコはものすごい怖がるんです。

ラッコを近くで撮影しようと、禁止されているドローンを使う観光客が度々現れるといいます。

NPO法人エトピリカ基金 片岡義廣理事長:
この夏もそういうこともありまして、ここからラッコがみんな逃げちゃったっていう…。ちょっと今、完全に戻ってきてないんですよね。

町も看板を設置するなどして、注意を呼びかけています。

ラッコの見学マナーについて看板で呼びかけ
ラッコの見学マナーについて看板で呼びかけ

NPO法人エトピリカ基金 片岡義廣理事長:
ここは野生のラッコが一番最も簡単に見られる場所になってるんですね。
彼らが嫌がることをしない限り、普通に遊歩道から見る分には何も問題ないので、楽しいんでほしいなって思ってます。
(めざまし8 9月19日放送)