熊本の秋の風物詩、藤崎八旛宮例大祭の神幸行列が熊本市で行われた。4年ぶりに通常の規模での開催となり、市中心部は祭り一色に染まった。
4年ぶりに通常規模 例大祭の神幸行列
空が明るくなり始めた9月17日の午前6時ごろ、早朝から熊本市中央区にある藤崎八旛宮を訪れた観客は「写真を撮るのが楽しみ」と、これから始まる祭りに胸を躍らせた。

境内では神事が執り行われた後、神幸行列が御旅所(おたびしょ)へ向けて出発した。
神職を先頭に、随兵頭(ずいびょうがしら)に扮(ふん)した大西熊本市長や甲冑(かっちゅう)を着た随兵、獅子などが続く。

祭りに参加する57団体が56頭の飾り馬を奉納し、約1万2,000人の勢子(せこ)たちがラッパや太鼓の音、そして威勢のいい「ドーカイ、ドーカイ」の掛け声と共に街を練り歩いた。

勢子:
楽しい
勢子:
4年ぶり(の参加)だからうれしい
勢子:
20年ぶりの参加。うれしい
勢子:
最高!ドーカイ、ドーカイ!
勇壮な馬追いに観客も「かっこいい」
神幸行列は熊本市中心部のアーケード街を抜け、飾り馬最大の見せ場である日銀熊本支店前へ。

勢子たちが約200メートルのコースでの勇壮な馬追いを披露した。
観客からは、「神戸から来た。最高」「かっこよかった」「かっこいい、元気をもらえる」などの声が聞かれた。
熊本の秋の訪れ告げる藤崎八旛宮例大祭
そして午後は、藤崎八旛宮へと戻ってくる夕随兵(ゆうずいびょう)。参加団体は無事に終わった祭りを祝った。

勢子:
去年(2022年)に引き続きことしも出られて、最高な感じで終わることができたので、また来年につなげたい
勢子:
めっちゃ楽しかった。(仲間と)一心同体で

勢子:
知らない人とでも一緒に頑張れた
勢子:
来年も出るぞ!おー!
4年ぶりに通常の規模で開催された例大祭の会場に響く祭りばやしは、熊本に秋の訪れを告げているようだった。
(テレビ熊本)