全線再開を果たした南阿蘇鉄道と日本航空、JR九州の3社が異色のコラボを行い、各社の客室乗務員などが南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗りガイドを行うツアーが企画された。実施に向けた打ち合わせに密着した。
全国の鉄道好きに向けた特別ツアー
雄大な阿蘇のカルデラの中を走る南阿蘇鉄道のトロッコ列車。車両には窓がないことから、景色を存分に楽しめ、阿蘇の風を全身で感じられる南阿蘇鉄道の名物だ。
そんな観光列車には少し不釣り合いな、スーツやワイシャツ姿の人たちが何やら話をしながらメモを取っていた。日本航空とJR九州、南阿蘇鉄道の社員による限定ツアーに向けた打ち合わせだ。
2023年7月に熊本地震から約7年3カ月ぶりに全線再開した南阿蘇鉄道。日本航空が声をかけ、阿蘇や高森、南阿蘇の魅力を満喫できる1泊2日の特別ツアーを企画した。
羽田空港や博多駅などでツアーをPRし、全国の鉄道好きに集まってもらう考えだ。
3社の客室乗務員が車内で観光ガイド
そのツアーの中でも、メインとなるのが「トロッコ列車」だ。
車掌：
（車窓から見える場所は）野外劇場アスペクタです。最大キャパシティーが5,000人の大規模な野外劇場です
日本航空・原口裕一朗さん
（いまの車掌のような）場所のアナウンスした方がいいね
トロッコ列車の人気の一つでもある、車掌による観光ガイド。特別ツアーでは1両を借り切り、3社の客室乗務員などが乗り、1日限りの特別ガイドを行う予定だ。
初のコラボ 相乗効果に期待
JALふるさとアンバサダー・坂内純子さん：
3社の乗務員が一堂に会するので、どんな相乗効果が生まれるか楽しみ
JR九州・市丸唯さん：
このサービスはなかなかできない。ぜひ多くの方に参加いただきたい
南阿蘇鉄道・宍戸優介さん：
JALさんJR九州さんからアイデアいただいて、このツアーならではのオリジナリティーを出したい
この3社による特別ツアーは1泊2日の日程で、10月と11月に合わせて4回を予定。関東や関西、九州などの観光客に向けた航空機や新幹線を利用したプランがインターネットなどで販売されている。
（テレビ熊本）
