ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題。事務所が設置した「再発防止特別チーム」が29日都内で会見し、ジャニー氏の性加害を認定、被害が少なくとも数百人に及ぶ可能性もあると発表した。

性加害は1970年代前半~40年以上にわたる

「再発防止特別チーム」の会見は29日に東京・中央区で開かれた。

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会見で当該チームの林眞琴氏は「ジャニーズ事務所におきましては、1970年代前半から2010年代半ばまでの長期間にわたりまして、多数のジャニーズJr.に対し、広範に性加害を繰り返していたことが認められました」とジャニー氏の性加害を認定した。

ジャニー氏が被害者の心情につけ込み、性加害に及んだとし、被害が少なくとも数百人に及ぶ可能性もあるとした。

30日、被害を訴える元所属タレントが立憲民主党の会合に出席し、現社長の藤島ジュリー景子社長に直接の謝罪を求めた。

ジャニーズ性加害問題当事者の会・副代表 石丸志門氏:
提言の中で、藤島ジュリー景子社長について、辞任の勧告が出されました。
これについては、私たち当事者の会としては、意見が異なります。
逆に残っていただいて、一人一人と顔を合わせて直接謝罪し、そして救済活動に残りの人生をささげていただく。

ジュリー氏は自社株を100%保有

英・BBCは特別チームの会見を受け、スポーツ新聞の写真などを引用し、大きく報道した。

BBCは特別チームの調査によると、背景にあるとしたのは、ジャニーズ事務所の「同族経営」だったとし、ジャニー氏のめいであるジュリー社長を交代させることが「必要」であると結論付けたと報じている。

ジャニーズ事務所は今後の対応について、「『特別チーム』からの提言および会見内容を真摯(しんし)に受け止め、今後に予定しております弊社による記者会見にて、その取り組みを誠心誠意ご説明させていただく所存でございます」とコメントを発表した。

関係者によると、辞任を提言されたジュリー氏について、「決まっていないが、ジュリー社長が辞める可能性はある」と話した。

一方、報告書によると、ジュリー氏はジャニーズ事務所の株を100%保有しており、関係者は「大量の株を保有しているから、辞めたとしても、影響力は残るのではないか」としている。

ジャニーズ事務所は解体的な出直しをし、生まれ変われるのだろうか。今後、ジャニーズ事務所は会見を行う予定で、ジュリー氏の去就に注目が集まっている。
(「イット!」 8月30日放送より)

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