山形・庄内地方ではまとまった雨が長い間降っていない。高温の影響も相まって、農業の主力であるコメへの影響が出始めている。鶴岡市三瀬で地元農家に取材をした。

「実がなるなと思ったら枯れた」

8月28日午前、鶴岡市三瀬の畑を訪ねてみると、農作業をする女性の傍らに枯れて抜かれた「ササゲ」が山積みになっていた。

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女性に話を聞くと「収穫は全然できなかった。ひとつも。花が咲いて実がなるなと思ったら枯れた」と落胆の表情を見せた。雨も全然降っていないという。

7月22日の梅雨明けからの高温と雨不足の影響は、農業の主力「コメ」にも現れている。

黄金色見られず “イネ枯れ”で茶色に

黄金色ではなく、“茶色”に変色した田んぼ。地元の農家によると、水が足りずに枯れてしまったのだという。「水がない年は結構あるが、ここまでというのは記憶にない」と懸念した。

イネが枯れる現象は、水路の末端で水の流れが細い田んぼに見られるという。本来、今の時期はうっすらと水が張る表面も、干上がった状態になってしまっている。

三瀬地区の地形も要因の1つだといい、地元農家は「周りの山も浅いので、降った雨が流れればもうない。少しずつ流れてくるわけではない」と不安を語った。

水を溜めにくい土地に異常な高温と雨不足。イネが枯れる現象は今のところ一部の田んぼだけだが、本当の影響は収穫してみないとわからないという。

地元農家:
穂が出て一番大事な水が必要な時期に水がなかった

ーー実が入っていない可能性も?

地元農家:
はい

ーー収量は心配?

地元農家:
ここまでのことはないので、刈ってみないとわからない

9月から本格的に始まる稲刈りを前に、“コメどころ”の不安は募っている。

(さくらんぼテレビ)

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