連日の暑さで、秋田県内有数のネギの産地・能代市では「白神ねぎ」の生育が足踏み状態。7月には記録的大雨の被害を受けていることから、農家から悲鳴が上がっている。

7月の記録的大雨で畑が水に漬かる

能代市轟地区にある農事組合法人「轟ネオファーム」は、6.5ヘクタールの畑で「白神ねぎ」を栽培しているが、7月の記録的な大雨で米代川が増水。排水が追いつかず、畑は最大で20cm水に漬かった。

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被害は畑の約6割に及び、育てていた白神ねぎが曲がってしまった。

8月24日、再びこの場所を訪れると…

轟ネオファーム・高橋洋介さん:
ある程度、寝ていたものは土の下に隠れてしまって、ない状態

ネギの成長過程に合わせて土をかさ上げするが、引き抜くと曲がっている。加えて生育が進んでいない。収穫に向けて消毒作業や畑の管理を続けているが、今後は不透明だ。

轟ネオファーム・高橋洋介さん:
あんまり曲がりすぎると農協の方でもストップがかかるので、そうなればつぶすしかない。いまでも複雑。出荷できるのかどうかわからない状態なので

大雨被害を免れた畑も…猛暑で畑が干ばつ状態に

これに追い打ちをかけたのが連日の猛暑。適度な雨が降らない状態が続いたことで、今度は畑が干ばつ状態に。

大雨被害を免れた畑でもネギの生育が進まず、高値がつきやすい身の太いものの割合が例年に比べて少ない状況だ。

暑さで根が腐ってしまったものも多く、畑のあちこちに出荷できないネギが置かれていた。

轟ネオファーム・高橋洋介さん:
いつもなら一列で軽トラ2台分くらい掘れるが、1台ちょっとしか掘れない。半分くらいに減っている

収穫量の減少は避けられないが、現時点でどのくらいの損失になるのかはわからない。いまは恵みの雨を待つばかりだ。

轟ネオファーム・高橋洋介さん:
気温が高いと成長が止まるので、雨が降って気温が下がってくれると一番いいかなと思う

※高橋洋介さんの「高」は「はしご高」

(秋田テレビ)

秋田テレビ
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