「第50回記念くまもとマーチングフェスティバル」が8月12日に、熊本市東区のえがお健康スタジアムで開催された。節目となる50回目も、出演者や来場者の笑顔あふれるイベントとなった。
50回目のマーチングフェスティバル
開演1時間半前のえがお健康スタジアムには、既に多くの人が列を作っていた。

来場者:
娘が出るので楽しみに来ました

来場者:
以前マーチングフェスティバルに出たことがあり、母校の演奏を見に来ました
来場者:
マーチングが好きなので来ました。盛大に催されると思うので楽しみ

この日は朝からリハーサルも行われ、マーチングフェスティバルの“生みの親”である熊本県マーチングバンド協会・名誉会長の森義臣さんも、会場の熱気に期待の言葉を口にした。

熊本県マーチングバンド協会・森義臣名誉会長:
私自身が興奮していて、モチベーションが非常に上がっている。絶対にきょう(12日)はいいフェスティバルになると思って期待しております

特別に編成された高校生によるマーチングバンドがオープニングを飾り、「KMバイオロジクスpresents 明日を築く若人の祭典 第50回記念くまもとマーチングフェスティバル」が開幕した。

開会セレモニーでは、第1回から連続出場している菊陽町立菊陽中学校と県立熊本工業高校に、主催者のテレビ熊本から活動支援金が贈られた。
30団体が参加 特別ゲストにバンドも
今回は、熊本県内の保育園児や中・高生、社会人など30団体から約800人が出場し、衣装や隊列、それぞれの団体の個性あふれるパフォーマンスが観客を魅了した。

また、特別ゲストとしてナオト・インティライミさんと…。

熊本出身のシンガーソングライター・Leolaさんが会場を盛り上げ、50回を記念した特別企画も用意された。マーチングフェスティバルへの参加経験がある人たちによる、この日限りのバンド結成だ。

参加者:
マーチングフェスティバルはずっと見ていたが、友達に誘われてやってみようかなと
参加者:
中・高でマーチングフェスティバルに出ていたので、今回も出たいと思って

参加者:
親子で出ます。私は中学生の時に菊池で出て、彼女は小学校で出ていて。(娘に向かって)頑張ろうね、頑張ります

希望して集まった259人が、心を一つにパフォーマンスを披露した。

参加者:
こんなに大勢で演奏することがあまりないので、今回259人の仲間たちで演奏できてとても楽しかったです
参加者
みんなと演奏する楽しさを久々に感じることができたことは宝の一つになりました
熊本県警と西部方面隊の音楽隊も
このほかにも、熊本県警音楽隊や陸上自衛隊西部方面音楽隊が演奏を行った。

熊本県警音楽隊・河村光彦楽長:
やり切ったかなという感じ。みんな頑張ってくれて、普段の訓練よりも良い演奏ができたと思う

西部方面音楽隊は「西方の歌姫」と呼ばれる水上珠奈隊員も、マーチングに合わせて歌声を披露した。

西部方面音楽隊・稲積英典隊長:
われわれも学生さんなど若い人の演奏を見るとパワーをもらいます
西部方面音楽隊・氏福淳1等陸曹:
お互いに良い影響があるのでは

水上珠奈陸士長:
訓練の集大成を発表できてとてもうれしいし、感無量です
高校生の演奏 そしてフィナーレへ
そして、イベントの後半は熊本の若人・高校生が中心となって演奏。

熊本工業高校や慶誠高校などがパフォーマンスを披露すると、会場が大きく盛り上がった。

そして、いよいよフィナーレ。指揮台には熊本県マーチングバンド協会・名誉会長の森さんが上がり、音と光が作り出す幻想的な雰囲気が会場を包み込んだ。

来場者:
来たのは初めてだったが楽しめました
来場者:
最高だった

来場者:
演奏はウキウキした
来場者:
明るくて良かった

記念する50回目も大成功で幕を下ろした「くまもとマーチングフェスティバル」に、森さんも安堵(あんど)の表情だった。

熊本県マーチングバンド協会・森義臣名誉会長:
みんなが本当に楽しんでいたじゃないですか。ですから、この楽しみがマーチングの良さだし、マーチングの良さはこれからもずっと続いていってほしいなと。これから先にどう歩んでいくかというのは私たちにとっても責任だし、マーチングの魅力を子どもたちに伝えていかなきゃならない

ちなみに森さんの衣装は2022年は白色だったが、腹回りが入らなくなり新調したということで、「ことし(2023年)は50回だから派手なものを買おうと思って。これはもうすごいですよね。緑になったり金色になったり。貸しますよ(笑)」と最後までユーモアたっぷりだった。
(テレビ熊本)