今回で50回目を迎える「くまもとマーチングフェスティバル」には、熊本県警と陸上自衛隊・西部方面隊の音楽隊も出場する。普段は国や地域を守っている2つの組織が、いったいどんな音を響かせるのか。それぞれの音楽隊に意気込みを聞いた。
一糸乱れぬ隊列の「熊本県警音楽隊」

熊本県警音楽隊のマーチングフェスティバルの出場歴は長く、2023年で40回目となる。第1回から出場する常連で、当時から一糸乱れぬ隊列と力強い演奏で会場を盛り上げる。

取材に訪れたこの日は、マーチングの要である隊列の美しさをさらに向上させるため、動きの確認を何度も行っていた。

また県警音楽隊といえば、寸劇を通して交通安全や防犯の呼びかけを行うパフォーマンスも見どころの一つだ。

そして、その寸劇が今回はさらにパワーアップし、マーチングを華やかに彩るカラーガードも役者として出演する。

熊本県警音楽隊・荒牧愛恋隊員:
「かわいい演技」と「かっこいい演技」とメリハリのある演技をしているので、そこに注目してほしい。目いっぱい楽しんでやりたいと思う

熊本県警音楽隊・河村光彦楽長:
50回記念の大きな節目となるマーチングフェスティバルなので、私たちも全力で、若い学生の皆さんや小さい子たちも参加すると思うので、負けないように頑張りたい
15年ぶり出場の「西部方面音楽隊」
一方、陸上自衛隊・西部方面音楽隊は15年ぶりの出場だ。

西部方面音楽隊・稲積英典隊長:
ホール演奏やいろいろな場所での演奏はあるが、マーチングの機会は自衛隊音楽隊としては減っていて、(マーチングには)躍動感を持った動きを伴う、ホール演奏とはまた違った魅力や楽しみがあるので、みんな張り切って練習している

体育館を目いっぱい使って、フォーメーションを念入りに確認した。そして、今回の西部方面音楽隊の見どころは楽器の演奏だけではない。

西部方面音楽隊・稲積英典隊長:
自衛隊らしい力強さと水上士長の歌声のコラボ、そのコントラストをお楽しみいただければと思う

2022年に初の声楽隊員として配属された、西部方面音楽隊の“歌姫”水上珠奈陸士長の美しい歌声も披露される。

水上珠奈陸士長:
ほかのマーチングと違って歌も交わることで、より幅の広い音楽を演奏できるのではないかと思う
海外の演奏会などにも出演してきた水上隊員だが、スタジアムで歌うのは今回が初めてだ。

水上珠奈陸士長:
コンサートホールでは目の前180度の(範囲の)お客さまに演奏するが、スタジアムでは全体360度にお客さまがいると思うので、見渡せるように演奏できればと思っている
稲積隊長は音楽隊の仕上がりに自信を見せる。

西部方面音楽隊・稲積英典隊長:
自衛隊らしさを力いっぱいアピールするので、皆さまお楽しみにしていただければと思う
今回は第50回の記念大会 特別企画も
普段は地域の安全を守る警察と、国の防衛や災害時の支援活動にあたる自衛隊だが、どのような音色を奏でるのか注目だ。
(テレビ熊本)