夜の駐車場にとまる車。

何かがおかしい…そう、透けている。

近づいてみると分かるが、CGの合成でもAR=拡張現実でもない。リアルな“すけている車”だ。
恐る恐る手を伸ばしてみると…。

井舟孝介ディレクター:
触れますね。鉄のフレームですかね。

これは、鉄の棒で作った「ワイヤーフレームカー」。自動車の形を線で表現した3Dフレームでできている。

埼玉県吉川市の金属加工会社が製作。プラモデルのイラストや説明書をもとにして、鉄の棒を曲げたり、溶接して組み上げたという。

偶然通りかかった人が、目を疑う光景を「脳がバグる」などとSNSに投稿したところ、大きな話題に。

見られた回数は2カ月で約390万回にもなっている。
1台280万円~300万円
ワイヤーフレームカーは、会社の技術力をアピールするために展示されているが、注文も受け付けているという。1台いくらなのか?

山口製作所 山口勲専務:
約280万円から300万円くらいです。それくらいの価格設定で受注しています。(ほかにも)ゆるキャラのワイヤーフレームなどといった話も頂いています。
展示ケースをはじめ、様々な金属製品を手がけるこの会社。

9月に行われるイベント用に、新たなワイヤーフレームカーを製作中だという。どんな車なのだろうか。
山口製作所 山口勲専務:
企業秘密なんでダメです、こっちは。


しかし、ちょっとだけならと見せてくれたのが、この角張ったヘッドライト。どうやら懐かしい車を作っているようだ。
飾るには、車1台分のスペースが必要なワイヤーフレームカー。

だが、重さは軽いタイプで100kg以下で、持ち運びも可能だ。
(「イット!」8月14日放送より)