秋田県内の記録的大雨からまもなく1カ月。影響は夏休み中の子どもたちにも及んでいる。秋田市と五城目町の施設では、自宅が浸水被害に見舞われるなどした子どもたちを受け入れている。
無料で利用できる「みんなの遊び場」
五城目町のシェアオフィス「BABAME BASE」は「みんなの遊び場」として開放されている。
この記事の画像(10枚)カタリバ・板敷悦生さん:
お父さん・お母さんたちが、子どもたちに対して「楽しませてあげられていないんじゃないか」という罪悪感があるという話を聞いた。子どもと一緒に遊んだり、学校の宿題をスタッフが一緒に見たりしている
「みんなの遊び場」は、東京に拠点を置くNPO法人「カタリバ」が地元の団体と共同で運営している。
「カタリバ」は2011年の東日本大震災以降、全国各地で子どもの支援に当たっていて、今回の記録的な大雨の被害の大きさから、秋田市と五城目町での活動を始めた。
「みんなの遊び場」の料金は無料で、対象は4~18歳。保護者の付き添いがあれば0~3歳も利用できる。施設には、ぬいぐるみやボードゲームが用意されているほか、体育館を利用することができる。
利用する男の子:
友達とサッカーしたり、いろいろできるからうれしい
また、常にスタッフが子どもたちを見守る。
スタッフ:
子どもに「ここ楽しかった、また行きたい」と言ってもらえるように、遊んだり、一緒に勉強したりしている
利用する男の子:
学校で先生と遊んでいる感覚。夏休みだけど友達と一緒にいられて、とても楽しい
保護者:
家でも一緒にいたが、友達と遊びたいという気持ちがたまってきた。顔が分かる子たちがいたのでほっとした
“気軽に利用できる施設”を目指して
これまで約100人が施設を訪れているが、カタリバは「気軽に利用してもらうこと」を今後の課題に挙げている。
カタリバ・板敷悦生さん:
なかなか行きづらかったり、「行っていいのかな」と、自分の家の被害を考えて来てもらえない人もいると思う。子どもたちも楽しく、自分たちの居場所として遊べているので、お父さん・お母さんが復旧活動に専念できたり、少し体や心を休める時間をつくるために使ってもらえたらと思う
「みんなの遊び場 BABAME BASE」は8月20日までで、平日は午前9時~午後5時15分、日・祝日は町内の「ただのあそび場ゴジョーメ」で対応している。
(秋田テレビ)