東京・渋谷区の沢田伸副区長が新人の女性区議を「ブタ」呼ばわりするなど、暴言を繰り返していた問題で、8日午後4時過ぎに区長が会見を行い、副区長が8日付けで辞職したことを明らかにした。

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「ブタ」「バカの集まり」繰り返し暴言を書き込む

7日、澤田副区長による暴言の被害を訴えたのは、渋谷区の桑水流弓紀子議員。

桑水流議員は7日の会見で「副区長により精神的なダメージを負い、現在も苦しんでいるということはぜひ知っていただきたい」と述べていた。

沢田副区長が書き込んだとされるメッセージ
沢田副区長が書き込んだとされるメッセージ

「国民民主の桑ブタ」「早めに封じておかないとね!」などと、沢田副区長が桑水流議員への暴言を繰り返し書き込んでいたのは、区役所の職員ら100人以上が見ることができるチャットのメッセージだった。

さらには、非公表である桑水流議員の自宅住所を書き込んだほか、ある委員会に対して「バカの集まりになってますな!」とも書き込んでいた。

桑水流議員に謝罪 8日付けで辞職

渋谷区のナンバー2による暴言について、8日 長谷部健区長が会見を開き、謝罪した。

渋谷区・長谷部健区長:
多大なご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます。
そして本日、桑水流議員本人には、沢田副区長と共に私も同席して謝罪をいたしました。

沢田副区長は桑水流議員に直接謝罪し、8日付けで辞職。
任命責任を問われた長谷部区長は、自らが辞職を迫ったことを明かした。

渋谷区・長谷部健区長:
任命責任というのは当然あると感じています。ですので、私の口から今回は辞めるべきだということを、区長として判断して伝えました。
非常に私自身もショックを受けてますし、しっかりと再発防止と、区長としての責任をこの先しっかりと果たしていかなければいけないと感じております。

渋谷区は、他にも不適切な書き込みがなかったか調査するとともに、再発防止に取り組むとしている。

(「イット!」8月8日放送より)