うどんを食べる時、熱かったり、器が重くて困った経験はないだろうか?そんな悩みに応えるべく、うどん県ならではの優しさから生まれた新商品「“とって”が付いたうどん鉢」を紹介する。
車の中でうどんを食べる人を見て着想
この商品を開発したのは、紙袋用の取っ手などを製造・販売するメーカーで、香川・善通寺市に本社を置く「松浦産業」だ。副社長の松浦英樹さんに開発に至った経緯を聞いた。

松浦産業 松浦英樹副社長:
うどん屋さんに行った時、おぼんにどんぶり鉢を乗せて店から出てくる人を見た。車の中にそのおぼんを運んでいた。見ていたら、おばあちゃんが膝の上におぼんを乗せてうどんを食べていた

松浦産業 松浦英樹副社長:
プラスチックでどんぶり鉢を作って、取っ手を付ければいいのではと。僕らがしないといけない仕事だと思った
“取っ手”があることで熱くても関係なし

約2年半の開発期間を経て完成した新商品“「とって」屋さんが作った「とって」おきのうどん鉢”は、取っ手にあるくぼみが親指にフィットするため持ちやすく、右手でも左手でも使えるよう左右対称のデザインとなっている。

松浦産業 松浦英樹副社長:
重心が取っ手側にあるのですごく安定する。取っ手を付けることで表面が熱くても関係ない

また、プラスチックで軽いのはもちろん、だし専用の飲み口もあり、使いやすくなっている。
7月中旬から善通寺市内のうどん店で使われていて、家族連れなどから好評だという。
介護の場など…さまざまな場での活用を期待

松浦産業 松浦英樹副社長:
介護とかでも使ってほしいと思う。お好み焼きとかホットケーキとか、持って混ぜられる。いろいろな使い方があると思うので、いろいろと楽しんでもらえたら

うどんを食べる時だけでなく、さまざまなシーンで活用できるこの商品。
うどん鉢の先端は尖ったデザインになっているが、これはうどんを取り分けた時に、だしを注ぎやすいようになっているという。

クラウドファンディングのサイト「Makuake」での販売は8月2日までだったが、松浦さんによると、今後、会社のホームページで一般販売を検討しているという。
(岡山放送)