2022年度でPTAが解散した長野県松本市の中学校では、PTAに代わる組織の立ち上げが検討される中、手始めに、保護者に協力を募って校内整備が行われた。「できる人ができる範囲で」が基準となりそうだ。

2022年度でPTA解散
スコップで砂利を敷き詰める作業。日曜の朝、松本市の筑摩野中学校で凸凹になった駐車スペースを平にならす校内整備が行われた。
これまではPTAの活動だったが、今回は協力を申し出た保護者で行われた。
筑摩野中のPTAは役員の成り手不足や加入率の低下から2022年度で解散した。

活動は保護者の「自主性」を尊重
PTAを解散しても、学校を支える活動は必要。
そこで、教員、保護者、地域住民など、学校を応援したい人でつくる有志団体「筑中りんどう会」を立ち上げることになり、2023年度、準備委員会が発足した。

活動は保護者の「自発性」を尊重することにしていて、最初の活動となった7月30日の校内整備では準備委員会が、協力を募ったところ、保護者50人が参加した。
参加した保護者は、「PTAがあるない関係なく、できる時間と作業があれば参加したい」 、「学校を支えたり子どものためにできることを少しでもお手伝いしたい、自分のできる範囲で、とにかく無理がないようにが一番」と話した。
手が足りなかった場合は地域住民への呼びかけも考えられたが、せずに済んだ。

「できる範囲で無理なく」
準備委員会・林茂樹代表:
正直言いますと、どれだけ集まっていただけるか不安な部分もあったけど、フタを開けてみたら50名近い方がいらっしゃったので、非常にありがたい限り
筑中りんどう会事務局・児玉亨教諭:
できることをできる範囲で無理なくという趣旨を理解していただいて、新しい形になって、もしかすると参加しやすくなった方たちが多くいたのかも
準備委員会は活動ごとに協力を募ることにしていて、参加者の意見や感想を「りんどう会」の立ち上げに反映させたい考えだ。

(長野放送)