戦争と平和、ヒロシマを題材にした作品で知られる現代アーティスト、アルフレド・ジャーさんの作品展が、広島市現代美術館で開かれている。平和に貢献した現代アーティストに贈られる「ヒロシマ賞」授賞式のため本人が広島を訪れた。

戦争と平和 社会問題を現代アートで表現

南米チリ出身でニューヨーク在住のアーティスト、アルフレド・ジャーさんは核兵器廃絶など社会的、人道的な問題をテーマとした作品を創作している。

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今回、広島市現代美術館で展示されている作品の一つが、原爆詩人、栗原貞子さんの詩と同じタイトルの「生ましめんかな」。

121個のネオンを使って原爆によって奪われた命を表現している。

「ヒロシマ賞」授賞式のため広島を訪れたジャーさんは、20日、原爆詩「生ましめんかな」のモデルとなった被爆者、小嶋和子さんとともに平和公園を訪れ、原爆慰霊碑に花を手向けた。

小嶋さんは、被爆直後に生まれた。

1995年の初来日以来、広島との関わりを深めてきたジャーさんは、2018年に「ヒロシマ賞」の受賞が決まった。

「広島、長崎、福島」3個の壁掛け時計
「広島、長崎、福島」3個の壁掛け時計

しかし、コロナ禍で授賞式が延期され、今回、5年越しでの広島訪問となった。

アルフレド・ジャーさん:
広島は過去の経験をもとに、決して核兵器を使ってはいけないと語ることができる

「ヒロシマ賞」の授賞式では、広島市の松井一実市長から盾などを受け取った。

アルフレド・ジャーさん:
広島市に深く感謝しています。暗い時代の中で、私の旅を続ける上で、力と勇気をくださいました。心から感謝いたします

作品展は広島市現代美術館で10月15日まで。

(テレビ新広島)

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