男子としてのプロデビューを目指してきた元女子プロボクサー。これまで、プロテストの受験資格を求めてきたが、協会側は「現状、プロテスト受験は困難」という結論を出した。
元・女子プロボクサーの真道ゴー選手

スポーツ界で新たな道を切り開こうとしてきた1人のボクサーに伝えられたのは、厳しい結論だった。
女子のWBC世界フライ級チャンピオンにもなった、元女子プロボクサーの真道ゴー選手(36)。

実は、当時から「心の性別が男性」であるトランスジェンダーだと公表していて2017年に引退し、性別適合手術を受けて男性として結婚もした。
そして、2021年から目指してきたのが、「男子プロボクサー」だった。

真道ゴー選手:
子どもに自分の生きざまだったり背中を感じてもらいたいなあって
"女子の骨格"で男子と戦うことのリスク等
女子の骨格で男子と戦うことのリスクなど、課題は多く、ルール作りはなかなか進みませんでした。
そんな中、真道選手は日本ボクシングコミッション=JBCの前で男子選手とのスパーリングを公開し、その実力を証明することで、プロテストを受験できるよう求め続けてきた。
しかし、JBCが19日に出した結論は、「プロテスト受験は現状困難」というもの。

選手の安全管理上、より慎重な判断が求められるとしたのだ。
真道ゴー選手:
きょうの結果は残念です
JBCは、更にデータを集めて近い将来受験資格を認めることも検討するとしたが、真道選手は率直な思いを口にした。
「いつ決まるか分からないことを2~3年頑張りますと表明も難しい」

真道ゴー選手:
いつ決まるかわからんことを2~3年プロになるまで頑張りますという表明も難しくてどういう形でリングにあがるのかを考えていこうかなと思っているのがいまの正直な私の気持ちです
(関西テレビ「newsランナー」7月18日放送)