アメリカ・カリフォルニア州の南部で、イルカやアシカが大量死している。
地元の海洋野生生物研究所や現地メディアなどによると、アメリカ・カリフォルニア州の南部で、6月からイルカやアシカがそれぞれ100頭以上死亡しているのが確認された。脳障害などを起こした状態で打ち上げられたものとみられている。

アメリカ海洋大気庁は、イルカやアシカの餌となる魚介が神経毒「ドウモイ酸」を含む藻類などを食べて汚染されたことが原因だとみている。大量の栄養素を含む深層水が湧き出したことで、「ドウモイ酸」が増殖したとみられている。
カリフォルニアでは、ここ数十年で同様の被害の発生回数が増え、深刻度も増していることから、地球温暖化による水温上昇で貝類に蓄積する「ドウモイ酸」が増殖したことが原因だと指摘する専門家もいる。