2023年1月、沖縄県石垣島沖で貨物船が座礁し、積み荷のウッドチップが海に流れ出した影響で、サンゴ礁が真っ黒になっている。

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沖縄県石垣島沖。国内最大のサンゴ礁の一部に異常がみられた。

ダイバーがサンゴ礁に接近する
ダイバーがサンゴ礁に接近する

サンゴ礁が真っ黒になっている。

ダイバーが手で掘る(ダイビングスクール あつまる)
ダイバーが手で掘る(ダイビングスクール あつまる)

ダイバーが手で掘っても、サンゴはまったく見えない。

異変の原因は、何なのだろうか。

それは貨物船だ。空から見ると、貨物船がサンゴ礁に乗り上げている。

事故が起きたのは1月。パナマ船籍の貨物船が強風にあおられ、座礁した。

5000tのウッドチップが流れ出す

この時、船の積み荷が海に流れ出していた。

積んでいたのは、細かなヤシのカラであるウッドチップだ。

積み荷1万tのうち、半分の5000tが流れ出たと推定されている。

サンゴ礁が死滅すれば、魚もいなくなるなど、影響は計り知れない。

(提供:仲嶺忠師さん)
(提供:仲嶺忠師さん)

事故から5カ月以上経過したが、今も船はサンゴ礁に残されたままだ。

(提供:仲嶺忠師さん)
(提供:仲嶺忠師さん)

ようやく、13日から船の解体が始まる見通しになった。

(ダイビングスクール あつまる)
(ダイビングスクール あつまる)

サンゴをできるだけ傷つけないよう、船体を切断したり、海に浮かせる計画で、2024年2月ごろまでかかると見込まれている。

(「イット!」 7月12日放送より)