いま街では、暑くても長袖シャツのアレンジが人気。「たすき掛け」から「ビスチェ風」まで、長袖シャツを普通に着ないワケとは?

あえてボタンを“掛け違え”ておしゃれに

暑い日が続く中、街でよく見かけるのが、長袖シャツをアレンジして着こなす女性たち。

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まずは、長袖シャツを着ている人が、どれくらいいるかを調査する。

7月2日、お昼の原宿。手元の温度計は38.9度だが、複数の女性が長袖シャツを着ていた。10代の女性は「半袖を着ると、すごく焼けそうだなと思って」と話す。

1時間計測したところ、長袖シャツを着ている人は58人。主に日焼け対策として着ているようだが、“長袖”の理由はそれだけではない。

10代:
暑いのでアレンジして着ようかなと。

20代:
これは長袖アレンジです。

長袖シャツをおしゃれにアレンジして着るのがいま人気なのだ。こちらの女性はどうアレンジしているのか?

20代:
ハーフインです。

長袖シャツの裾を片方だけパンツに入れるスタイル
長袖シャツの裾を片方だけパンツに入れるスタイル

長袖シャツの裾を片方だけパンツにインしている。なぜ普通に着ないのか聞くと…。

20代:
全部入れると、やぼったくないですか?こっちでどこまで脚か分かるから、ちょっとあか抜けて見えるかなと。

こちらの女性もハーフインかと思ったが、違うようだ。

30代:
ボタンをずらしてはめています。

ボタンをわざと掛け違える「ボタンずらし」アレンジだった。これを見た、友人の男性はどう思ったのだろうか?

男性:
掛け違えてんじゃないの?と思ったんですけど、片方だけアレンジを加えると夏っぽいというか、涼しげなイメージなるのかなと。

オーバーサイズが人気 懐かしい?「前結び」も

続いて、ユニクロで「長袖アレンジ」について話を聞いてみた。

原田葵アナウンサー:
マネキンが長袖シャツをアレンジして着ています。

ユニクロスタッフ 石渡さん:
こうした着こなしアレンジがすごくトレンドで、夏でも長袖シャツが売れています。

今年は暑くても長袖シャツがよく売れていて、着こなしアレンジがしやすいオーバーサイズが特に人気だという。

街では、さまざまな着こなしアレンジを発見。

シャツの裾を前で結ぶ「前結びアレンジ」をしている女性も。

30代:
あえて結んで、腰の位置を上にして脚を長く見せる。オシャレに見えるかなと。

普通に着るのと比べてみると、前結びアレンジの方が、確かに脚が長く見えるような気がする。

この着こなしを上の世代にも見てもらうと…。

50代:
かわいいと思いますけど、できません。山本リンダがおなか出してやってましたよ。

1972年に発売された山本リンダさんのヒット曲「どうにもとまらない」。そのステージ衣装は、確かに「前結び」になっていた。

涼しげ「ビスチェ風」の着方は?

さらに、ビックリなアレンジがあった。

20代:
ビスチェ風な感じですかね。1枚トップスを着ているような感じです。

「ビスチェ風」の着こなしアレンジ。なぜ普通に着ないのだろうか?

20代:
普通に着ていると周りと一緒なのかなって。

他の女性も、ビスチェ風に着こなしていた。

20代:
すごく暑かったのでアレンジして着てみました。かわいいかなと。

やり方はとても簡単。シャツの肩を抜いた状態で着て、ボタンを下半分だけ閉じ、胸元で袖を結ぶだけ。あっという間に涼しげなビスチェ風アレンジが完成。

20代:
すごい涼しいです。全然違う。ここ(肩)があるのとないのとじゃ全然違うなと。

取材班:
デメリットはある?

20代:
デメリットは下がってきます。ちょっと下がってくる、素材的に。

長袖シャツをアレンジして着る理由をアンケートしたところ、3位が「スタイルがよく見える」、2位は「気温に合わせてすぐ変えられる」、そして1位は「様々なアレンジが楽しめる」という結果になった。

ボタンを首の後ろでとめる「ボレロ風」

さらに、SNSでちょっと変わった着方を発見。

アパレルショップ店員だという女性が取り入れた「ボレロ風」アレンジ。

まず、シャツの第1ボタンだけをとめて、襟を立てる。

続いて、第4ボタンを首の後ろでとめる。

そして、残った前のボタンをとめて襟を戻して整えれば、ボレロ風アレンジの完成だ。

原田葵アナウンサー:
裾の部分がふわふわしていて、とってもかわいいです。動きやすくて着心地もいいです。

そして今回、街で見つけた着こなしアレンジで最も多かったのが、たすきのようにシャツを斜めにかけて胸元で袖を結ぶ「たすき掛け」アレンジ。

20代:
ネックレスとかと同じで、ファッションアイテムの1つとしてつけています。

20代:
黒だとあまり映えないと思って。斜めにしたら涼しいし、オシャレかなと。

手軽にできて、人気のたすき掛け。

その“進化版”も発見。片方の袖を外して、前で裾と結ぶアレンジだ。

20代:
アシンメトリーみたいな。シャツを着ているんじゃなくて、ひとコーディネート。ワンピースとセットみたいな着回しができるところ。

今回、街で見つけた長袖シャツの着こなしアレンジは、全部で8種類。暑くても様々なアレンジで長袖を楽しんでいた。

(「めざましテレビ」『ココ調』7月10日放送分より)