民間ロケットの打ち上げが予定されている和歌山県串本町。ここに公立高校で全国初となる「宇宙専門コース」が新設されるのを前に、授業のデモンストレーションが行われた。

全国初「宇宙専門コース」のデモ授業

JAXA元職員・藤島徹さん:
宇宙?と聞いて何を思い浮かべますか?

生徒:
星!

 串本町の県立串本古座高校で6日、行われた授業。テーマは「宇宙」についてだ。

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国内初となる民間ロケットの発射に向けて準備が行われている串本町。

これにちなみ、和歌山県は地元の串本古座高校に宇宙に関心を持つ生徒を呼び込み地域活性化につなげようと、公立高校で全国初となる「宇宙専門コース」の新設を決定。

2024年度からの開講を前に、6日、授業のデモンストレーションが行われたのだ。

教団に立ったのは元JAXA職員

JAXA元職員・藤島徹さん:
宇宙で野球します、どうなるでしょう?

 教壇に立ったのは実際に「宇宙専門コース」で授業を担当するJAXA=宇宙航空研究開発機構・元職員の藤島徹さん。

JAXA元職員・藤島徹さん:
ボール投げます、投げた瞬間どうなる?

生徒:
飛ぶ!

JAXA元職員・藤島徹さん:
どこに?

生徒:
後ろに

JAXA元職員・藤島徹さん:
投げた後ボールが飛んでいくけど、ピッチャーは後ろに飛んでいってしまう

「宇宙でやってみたい実験」をテーマに、地上とは大きく異なる宇宙の環境を生徒たちに伝えた。

授業を受けた生徒は:
知らないことがいっぱいで、面白かった。めっちゃ興味が湧いた。
地球では簡単に出来ることが宇宙では出来ないんだなと。

JAXA元職員・藤島徹さん:
これから宇宙開発を担う人材をたくさん育てたい。目標は高く、和歌山県から初の宇宙飛行士を出すために生徒に集まってほしい

 高校では、2024年1月頃から新入生の募集を始める予定だ。

(関西テレビ「newsランナー」7月6日放送)