元気な“子ガメ”の体重測定の方法が、クスッとさせるとTwitterで話題となっている。

カメの体重はこうやって測ります

三重・紀宝町にある「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」(@umigamekouen)が投稿したのは、生後約10カ月のヒョウモンガメ(ヒョウモンリクガメ)の体重測定の動画。体長は約10cm、まだまだ子どもだという。

計量器にカップを置き、子ガメを乗せて…
計量器にカップを置き、子ガメを乗せて…
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そんな子ガメの測定方法はちょっとユニーク。飼育員は計量器に小さなカップを置き、子ガメのお腹が真上に来るように乗せたのだ。これだと足をパタパタさせても移動できないし、カップは微動だにしない。

体重測定を開始。足を動かしても、カップは微動だにしない
体重測定を開始。足を動かしても、カップは微動だにしない

なす術もなく体重を量られる子ガメの姿に、Twitterでは「あしのピコピコがかわいい」「こういう置き物かと思っちゃいますね」といった反応が寄せられ、1万7000以上のいいねを集めた(7月6日時点)。

測定は数秒で終了。すぐに降ろされていた
測定は数秒で終了。すぐに降ろされていた

測定は数秒で終わり、すぐにカップから降ろされていた。体重は154gだったという。

ちなみに、「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」はウミガメなどを飼育していて、編集部でも取り上げている。

(参考記事:「ウミガメは猫です」前足で顔をくるくる洗っているの?“謎カワイイ”仕草の理由を聞いた

今回もユニークな測定方法だったが、カメが成長したらどうするのだろうか。「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」の飼育員に聞いた。

カメの種類によってはできないことも

――動画で体重測定した、子ガメについて教えて。

私たちの水族館でウミガメを中心に飼育していますが、その他のカメも知ってほしいと、2022年の冬に迎え入れました。幼いために性別がまだ分からず、そのため、名前もまだ決めていません。


――カップに乗せる方法はどうやって思いついた?

カメを飼う人の間では、一般的な方法ですね。僕が思いついたわけではありません。道の駅にあった、ジュースの試飲用カップを見つけて「ちょうどいい大きさだな」と思いました。

ウミガメにはヒレが長い種類もいるという
ウミガメにはヒレが長い種類もいるという

――この測定方法は、カメ全般に使えるの?

種類によっては通じないこともあります。例えば、ウミガメはヒレが長いので、カップや地面に触れてしまう可能性もあります。転んでしまう恐れがある場合は、こうした量り方はしません。

大きくなったカメはこのように測定する
大きくなったカメはこのように測定する

――成長したカメの体重はどうやって測定するの?

体長が小さめなら、ボウルに入れて測定しますね。大きく成長したら、飼育員が抱きかかえ、体重計に一緒に乗ります。ウミガメは結構暴れるのですが、リクガメは大人しいことが多いですね。

子ガメはのんびりした性格

――子ガメは体重測定を終えた後はどうなった?

毎回ですが、暴れるようなことはなく、のんびりしていますね。

普段の子ガメ。草木と比べると小ささが分かる
普段の子ガメ。草木と比べると小ささが分かる

――子ガメは普段どんな生活を送っている?

普段は屋外の広いスペースで暮らしています。まだ幼いので、性格は少し臆病、のんびりかもしれません。人間が近づくと甲羅に隠れることもあります。カメは成長して大きくなると、度胸も付いて、飼育員の手からもエサを食べてくれるようになったりします。

他のカメと比べても、まだまだ小さい
他のカメと比べても、まだまだ小さい

――Twitterでの反響をどう受け止めている?

カメの体重測定は僕から見ても面白いので、知ってほしいと投稿したのですが、反響に驚きました。面白い、かわいいという気持ちから、カメに関心も持ってもらえるとうれしいですね。

カメの特徴をうまく、測定に役立てていた。飼育員でも安全面には十分注意しているので、この方法を試したい場合は、置く場所の高さやヒレが接触しないかなどに気を付けてほしい。

(提供:道の駅 紀宝町ウミガメ公園)

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。