6月30日から県庁で新たな知識や技術を得る「リスキリング」の研修が始まった。インバウンドへの対応や国際的な感覚を養うため、語学力の向上を目指す。
国際的な感覚・視野持つ人材確保ねらう
30日午後、県庁の一室に30人を超える職員が集まった。勤務時間中だが、始まったのは英語の研修。

これは、全国的に進む「リスキリング」に職員にも取り組んでもらおうと、県が新たに始めたもの。

業務に求められるものが刻々と変わっていく中で、役立つ技術を学ぶリスキリング。今回、県が必要なスキルとして選んだのは“語学”だ。

インバウンド需要の回復や、グローバル化が進む中で、国際的な感覚と視野を持つ人材を担当部局を問わず確保する狙いがある。

研修はすべて英語で進められ、初めての開催となった30日は、グループに分かれて山形県について説明した。

毎週1回・1時間・全部で30回で、県庁や職員育成センターで行われる。県のすべての職員が受けることができ、研修の時間は勤務時間に含まれるという。

国際人材活躍・コンベンション誘致推進課 大門明さん:
英語を学ぶのは中学校以来。全然使っていない。せっかくの機会だし、コロナ後で交流が活発化していくと思うので、覚えていきたい

移住定住・地域活力創生課 尾関優歩さん:
メインの担当は雪の利活用や対策。雪は海外の人も興味を持ってくれるところだと思うので参加した。語学力もそうだが、視野を広げたり、物おじせず積極的に動いていくところを研修を通して身につけたい

県ではこの研修のほか、9月以降にはニュージーランドの語学学校やアメリカ・コロラド大学の国際英語センターでの短期留学も行うという。
(さくらんぼテレビ)