山形・遊佐町で6月20日夜、町内の中高生が参加する「少年議会」が開かれ、町の課題や取り組みたいことについて、それぞれが所信を述べた。

若者が考える町の課題

2003年から続く遊佐町の「少年議会」は、町内の中高生が町長役や議員役などになり「町の課題や解決策」を話し合うもので、事業費として原則45万円以内であれば予算も執行できる。

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町内の中高生の立候補制で、2023年度は投票によって中学1年から高校3年までの男女17人が、町長や議員・議会事務局役に選ばれた。

20日夜、一人ひとりに当選証書や任命書が手渡された後、実際の議場を使い、時田町長や町の幹部が出席する前で、それぞれが考える課題や取り組みたいことを所信表明した。

少年監査・小玉ひかるさん(高1):
待っている間に遊佐の良い所を生かしたスマホでの紹介や、お土産などが駅にあると、県外から来た人もまた来たいと思ってくれるのでは

少年議員・永原たびとさん(高1):
課題だと思っているのは交通の便が悪いこと。遊佐町に止まる電車が少ないことや大きな高速道路が通っていないこと

少年議員・遠田愛果さん(中2):
遊佐の自然には他県の人を引きつける魅力がある。その魅力を少年議会で発信したい

少年議員・國分いつみさん(中1):
メンバーみんなで意見を出し合い、より良い遊佐町になるよう頑張る。よろしくお願いします

「二十歳未満の投票率」県内屈指の高さ

2021年の総選挙で、遊佐町の「二十歳未満の投票率」は63.53%と、県内では指折りの高さだった。町ではこの少年議会の取り組みも大きな要因になっていると分析している。

少年町長・佐藤楓さん(高1):
さまざまな人の意見を取り入れて、遊佐町のために良いものにできるよう頑張っていきたい

少年議員・石垣零さん(中1):
遊佐町の自然を基にして、もっと暮らしやすい快適な町にしたい

遊佐町・時田博機町長:
思いはそれぞれだが、お互い認め合い、議論し合って今年できることを決めてほしい。しっかり提案してもらえれば検討したい

2023年度は3回の議会のほか全員協議会なども開かれ、話し合いでまとめられた提言やアイデアは、今後の町づくりに生かされるという。

(さくらんぼテレビ)

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