今年6月に発生した、山形新幹線の1カ月以上にわたる大規模運休の影響で、県内の宿泊予約数が去年の同じ時期と比べ3万5000人も減ったことが県の調べで分かった。

山形新幹線の新型車両「E8系」は、6月17日以降に発生した複数の車両トラブルの影響で、通常は上下あわせて「30本以上」ある県内から東京への直通運転が、一時、上下それぞれ「1本ずつ」にまで激減。ほとんどの列車が福島、山形、新庄間での折り返し運転となっていた。

山形新幹線は、今月1日からようやく通常運転を再開したが、大規模な区間運休は、じつに1カ月半にも及んだ。この影響について、県はおとといの県議会常任委員会で、「大規模運休期間中の県内の宿泊予約状況」について試算を明らかにした。

それよると、県が県内すべての宿泊施設に予約状況を確認したところ、去年の同じ時期と比べて宿泊予約がおよそ3万5000人減少し、4億円余りの損失が出たという。
県は対応策として「JRが来月から始めるキャンペーンに合わせ、県独自のキャンペーンも実施して、相乗効果を期待したい」としている。

さくらんぼテレビ
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