2022年9月、ウクライナから大分県別府市に避難した聴覚に障害のある男性。障害者の自立支援を行う社会福祉法人「太陽の家」で働いている男性のもとに、同じく聴覚障害のある妻も避難することになり5月末、夫婦が9か月ぶりの再会を果たした。

軍事侵攻で夫婦が離れ離れに

ウクライナから別府市に避難してきたコバレンコ・バーディムさん。2歳の頃、木から転落し両耳が聞こえなくなった。

ウクライナ中西部の都市で、同じく聴覚障害のある妻と暮らしていたが、ロシアによる軍事侵攻を受け一緒にポーランドに避難。しかし環境が合わず、妻は娘が住むウクライナに戻り、コバレンコさんは2022年9月に別府市に避難してきた。

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社会福祉法人「太陽の家」に就職

そんなコバレンコさんを受け入れたのが、障害者の自立支援を行う社会福祉法人「太陽の家」。

太陽の家 指導員:
働く姿勢はとても熱心で仕事も真面目で、仕事を覚えようという気力がとても高い。

日本人のスタッフとは翻訳アプリや手話を使ってコミュニケーションを図っている。

夫婦が9か月ぶりに再会

以前から日本が好きだったと言うコバレンコさんは、別府市の魅力や接する人たちの優しさに触れ「いつか妻も別府市で一緒に住めたら」という思いを抱いていた。

そんなコバレンコさんのもとに、同じく聴覚障害のある妻のアンナさんも避難することになり5月末、夫婦は9か月ぶりの再会を果たした。2人は5月7日に会見を開き日本での生活への期待などを語った。

市職員(通訳):
(アンナさんは)日本に来て文化のこともそうだがもう一つは自然。それから海を見て(見たことがなかったので)非常にびっくりした。

 

また、コバレンコさんは「アンナさんと2人で日本で活力をもって元気に生活できている。一緒に旅行をしたりして日本の文化に触れてみたい」と話していた。

「太陽の家」ではアンナさんの就労に向けても支援をしていく考えだ。

(テレビ大分)

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