2023年3月、宮崎市の保育施設で、うつぶせで寝ていた1歳未満の乳児が死亡した事案が発生。これを受け、宮崎県内すべての保育園や幼稚園に対策の徹底が求められる中、宮崎市の認定こども園が昼寝中の乳幼児を見守るAI(人工知能)カメラを導入し、うつぶせ寝による突然死を防ぐ取り組みを始めた。
うつぶせが30秒続くと保育士にアラート

藤﨑祐貴アナウンサー:
こちらが新たに導入されたAIカメラ。昼寝をしている子どもたちを監視していて、万が一子どもがうつぶせになった場合はアラームで保育士に知らせてくれる仕組みとなっている

宮崎市の認定こども園「アリスこどもの家幼稚園」には、6月5日から昼寝中の乳幼児を見守るAIカメラが2台導入された。

このAIカメラは、乳幼児の顔の向きを仰向け・左・右・うつぶせの4方向で識別。30秒うつぶせが続くと警告音が鳴る仕組みで、1台あたり同時に10人を見守ることができる。
目視でのうつぶせ寝チェックも継続

「アリスこどもの家幼稚園」では、これまで保育士が5分ごとに目視で乳幼児の顔の向きを確認していたが、宮崎市の別の保育施設でうつぶせ寝をしていた0歳児が死亡した事案を受け、AIカメラの導入を決めた。

アリスこどもの家幼稚園・黒木倫子副園長:
保護者からお子さまをお預かりして、朝お預かりした姿で夕方お返しするということが私たちの責務なので、1件の事故もないように安心・安全な保育をこれからも進めていきたい

「アリスこどもの家幼稚園」では、AIカメラに加えて今後も保育士による見守りも続け、うつぶせ寝の防止に努めたいとしている。
(テレビ宮崎)