2023年9月の山形・新庄市長選に、現職の山尾順紀市長が5回目の当選を目指し立候補することを表明した。現時点で出馬の意思を示しているのは3人。激しい選挙戦となる見込みだ。
山尾市長「市民の判断を仰ぎたい」
2022年の暮れから、市議会の議場で繰り返し出馬の意思を問われ、明言を避けてきた山尾市長。

山尾順紀市長:
現在は任期・職務を全うし考え方を整理していきたい
定例の記者会見の場でも次のように答えていた。
――現状変わりない?
山尾順紀市長:
変わりない。いろいろ考えを整理している。立たない・立つ・熟慮中、3つしかないので…考えさせてください
そして、告示まで残り3カ月を切った12日。

山尾順紀市長:
新庄の持つ良さを守りつつ元気な夢のあるまちづくりの旗振り役として全身全霊を込めて務めることを誓い、9月の選挙に出馬し市民の判断を仰ぎたい
山尾市長は70歳。2007年に初当選し、現在4期目。「公約」などは今後発表するとしている。
県内初 女性市長を目指す
このほか市長選には、5月、もがみ物産協会・元社長の津藤真知子さん(60)が立候補を表明した。

津藤真知子さん:
この機会にみんなで頑張ろうと。そしてみんなで新庄を良くしたいと思っている
津藤さんは新庄ふるさと歴史センターの職員などを経て、2021年からもがみ物産協会の社長を務めていた。新庄商工会議所など経済界からの後押しも受け、新庄インターチェンジ付近の「道の駅」の整備を強力に推し進めることなどを公約に掲げ、県内初の女性市長を目指す。

津藤真知子さん:
市民のみなさんとみんなで、新庄最上を活性化していきたいという強い気持ちがある。そのフィールドを作るのは市長の役目。職員のみなさんが生き生きと働いてくれるのが私の夢
県内で「誇れる地域」にするために
さらに、元県議の山科朝則さん(56)が市長選への出馬の意思を示している。山科さんは4月の県議選を市長選の前哨戦と位置づけ、新庄市区でトップ当選した非自民系の新人候補を応援した。

山科朝則さん:
市長選に出ると言ったら、吉村知事から頑張れと。山形県の中でも「誇れる地域」にするために私も頑張っていく。どうぞよろしくお願い申し上げます

山科さんは、県立新庄病院の開院と東北農林専門職大学の開学を推進した、3期12年の県議としての実績などを訴えていく考えだ。
新庄市長選は9月3日告示、10日投開票で、激戦が予想される。
(さくらんぼテレビ)