災害時は、普段生活で当たり前に使っているインフラが大きなダメージを受けることがある。山形市で9日、水道が断水したとの想定で、給水所を開設する訓練が行われた。

震度7を想定 給水所の開設と運営方法を確認

山形市の第二公園で行われた訓練は、震度7の地震が発生して水道が断水したとの想定で行われた。

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災害が起きた際、山形市では迅速に水を供給するため、市の管工事協同組合と上下水道の管理などを行っているヴェオリア・ジェネッツ社の協力を受けて給水所を開設する。

9日の訓練は給水所の開設と運営方法の確認が目的で、参加した人たちは、貯水槽にエンジンポンプとホースをつなげ給水所の機能を整えたあと、水質を検査した。

残留塩素測定:
水がピンクになると間違いない。飲料水として配ることができる。ここから給水を始める

また、エンジンポンプに不具合がある場合を想定し、手動でのくみ上げ方も確認した。

山形市管工事協同組合・鹿野淳一理事長:
これまでも被災地に行って給水活動を行っているので、現在、経験のある人が大勢いる。順調に対応できていた

2011年の東日本大震災では、県内の約1万戸が断水した。これを教訓に、山形市は災害時の給水所を2011年当時の5カ所から、2023年度中に28カ所にまで増やし、25万人が1日に使う分の水を確保できるようにする。

山形市管工事協同組合・鹿野淳一理事長:
本当に急に断水した場合は水の確保が難しくなる。できれば冷蔵庫でペットボトル1~2本は確保してほしい

また、山形市は日ごろから浴槽に水を張っておくなどし、万が一に備えてほしいとしている。

(さくらんぼテレビ)

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