自転車に乗る時のヘルメットの着用が4月から「努力義務化」された。着用率が特に低いのが高校生で、19日、県内15カ所で一斉にヘルメットの着用を呼びかける啓発活動が行われた。

特に低い「高校生」の着用率

警察官:
おはようございます。ヘルメットの着用お願いします

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JR山形駅前では警察や県職員など30人が、通勤・通学で自転車を利用する人にチラシを配り、ヘルメットの着用を呼びかけた。4月に道路交通法が改正され、自転車に乗る時のへルメットの着用が「努力義務化」された。

県内では、過去5年間の自転車のヘルメット着用率が全体で11.2%と、県民の10人に1人しかヘルメットを着けていない計算だ。年代別で見ると、校則などがある小・中学生の着用率は50%を超えるが、高校生はわずか1.2%と非常に低い着用率となっていた。

法改正による「努力義務化」から1カ月半がたち、高校生の着用率に変化はあるのか? ヘルメットを「着けている人」「着けていない人」の人数を、JR山形駅前で数えてみた。

30分調べた結果、ヘルメットを着けている人が9人(3.7%)、着けていない人が234人(96.3%)と、ヘルメットの着用率は全体の約4%にとどまった。

ヘルメットなぜ着けない?

着ける理由・着けない理由、それぞれを高校生に聞いてみると…。

ヘルメット未着用の生徒:
中学校までは着けていたが、高校になるとみんな着けてないので自分だけ着けたくない

ヘルメット未着用の生徒:
周りに着けている人がいない。学校で統一して強制で買う方が着けやすい

ヘルメット未着用の生徒:
かっこいいなじむようなヘルメットだと、かぶる人が増えるのではないか

ヘルメット着用の生徒:
中学校から着けていたので、習慣化したのかなと。備えあれば憂いなしです

県消費生活・地域安全課 五十嵐欣也主幹:
自転車で交通事故の被害に遭った人の損傷部位は「6割が頭部のけが」だった。我が身を守るためにもヘルメットをしっかりかぶって自転車を利用してほしい

重大な事故を防ぐためにも、県はヘルメットの着用を強く呼び掛けている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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