6月3日・4日、山形市で県産の日本酒などを試飲できるイベントが開かれ、多くの人でにぎわった。全国新酒鑑評会で金賞の数が日本一となったことを追い風に、県内の酒造業界は盛り上がりを見せている。

福島県の“10年連続日本一”を阻止し「日本一」に

3日と4日に山形市で開かれた「日本一・美酒県山形フェア」には、県内の酒蔵やワイナリー66社が参加した。会場には県の内外から愛飲家が集まり、飲み比べを楽しんだ。

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5月に公表された全国新酒鑑評会の審査結果で、山形県の日本酒は20点が金賞に選ばれた。福島県の“10年連続日本一”を阻止し、イベントの名の通り「日本一の美酒県」となった。

金賞受賞の酒も飲み比べ

試飲できる県産酒の中には金賞を受賞したものもあり、来場した人は特別な一杯を堪能していた。

仙台市から来た人:
福島超え、素晴らしいと思います。今は10種類くらい飲んだ。これから20種類くらい頑張ってみようかと

大蔵村の小屋酒造のブース。代表銘柄の「花羽陽」も金賞に輝いた酒の1つだ。

小屋酒造・小屋和也社長:
甘すぎない料理と合う、山形の食材と合う酒を造ってきた。それが認められた

そして南陽市の東の麓酒造。金賞を受賞したのは、蔵の名前を冠した「東の麓」だ。今回、山形県が日本一となった要因の1つに、県が開発した大吟醸用の酒米「雪女神」の存在があると話していた。

東の麓酒造・杜氏の神理さん:
とてもきれいな味が出る。そして飲んだあとの余韻がきれいなのが、「雪女神」の最大の特徴。山形県らしいのど越しのきれいな酒をずっと造ってきたが、「雪女神」を使うことで努力が結実した形になった

県酒造組合・仲野益美会長:
「雪女神」を代表とするコメ。酵母をはじめとする技術。そして山形県酒造組合の団結力で日本一に輝いた。技術の幅を見てもらうには、飲み比べをしてもらうことが一番ふさわしい。山形のおいしいお酒、食が堪能できる会にして、風物詩にしていきたい

2日間のイベントには、計6,500人以上が来場したという。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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