大好きなぬいぐるみを壊してしまった…飼い主が修理する間、心配そうに待つ犬の“困り顔”が話題になっている。
この記事の画像(22枚)インスタグラムに投稿された動画に登場しているのは、ラブラドールレトリーバーの女の子「ハンナ」ちゃん。
大好きなパンダのぬいぐるみを噛みちぎってしまったというハンナちゃん。
飼い主(@seamingo)さんがちぎれてしまったしっぽの部分を縫いあわせて“治療”しているのだが…
ハンナちゃんはその様子を見守りながら、見事な“困り眉”に!
ハンナちゃんがぬいぐるみに「大丈夫?痛い?」と話しかけているかのように近づくと、飼い主さんは「座ってて」とハンナちゃんを“おすわりさせる。
しかし、飼い主さんが“治療”したお尻の部分をはさみで切り始めると、ハンナちゃんはたまらず再び飼い主さんの手元に近づき、ぬいぐるみを心配そうな顔でじっと見つめるのだった。
「心配だ…」と心の声が聞こえてきそうなその表情に「凄く心配そうなお顔してて可愛いです」「大好きなお友達なんですね」「表情豊かだ」などのコメントが続々。
2万9000件を超える「いいね」がつき、動画は57万回以上再生される注目の投稿となった(5月30日現在)。
無事修理されたぬいぐるみを返してもらったハンナちゃんは大喜び!
さっそくパクリと口にくわえると、楽しそうに噛んで遊び始めた。
またちぎってしまわないかちょっと心配になるが、よく見ると、パンダのぬいぐるみは片方の耳が取れていて、飼い主さんが以前にも修理しただろう縫い目も見える。
心配する表情がかわいいハンナちゃんだが“常習犯”なのだろうか、せっかく直してもらったその後も気になる。そして、飼い主さんの家には先住犬の「レオン」くんも暮らしているそうだが、レオンくんも同じような遊び方をするのか?飼い主さんに聞いてみた。
実は“お兄ちゃん”の方がぬいぐるみ破壊の常習?
――ハンナちゃんとレオンくん、2匹はどんな子?
ハンナちゃん…2歳、性格は怖がり、寂しがりや、お転婆。ドッグフードと野菜が好きで、好きな遊びはお散歩とレトリーブ(編集部注・飼い主さんが投げたおもちゃなど取りに行き、くわえて戻って来るゲーム)、ぬいぐるみを“なめなめ”すること。苦手なものはエレベーターと排水溝です。
レオンくん…6歳、(家の中での性格は)人間大好き、甘えん坊、かなり従順で全く手がかからない、お昼寝大好き、食いしん坊。(家の外での性格は)オラオラ系、飼い主の言う事はほぼ無視、叱られても目を絶対に合わせない、頑固。ドッグフードと野菜が好きで、食いしん坊過ぎて、人間の食事の時間の時には、こぼれ落ちてくるものがないかいつも見張っています。
好きな遊びは海水浴、川遊び、レトリーブ。苦手なものは雷と地震です。
――ハンナちゃんがこのぬいぐるみが大好きな理由は何かあるの?
2022年の7月にハンナちゃんはパンダちゃんと出会いました。今まではオモチャをすぐに壊して(噛みちぎって)しまっていて、オモチャを選ぶ時にはなるべく固いもの!と思って与えていました。なので、ぬいぐるみの様に柔らかいものは論外でした。
ですが、YouTubeでゴールデンがぬいぐるみをオモチャにして遊んでいる様子を見たので、案外いけちゃうのかな?と思って試しに買ってみたのがこのパンダちゃんでした。
ハンナちゃんがパンダちゃんを好きになった理由は、飼い主からしたら「好き」というより「母性」に見えています。カミカミが好きな本能から、もちろんカミカミもしますが、それよりも常に一緒にいる、レオンが取ったら唸って怒って必ず取り返す、噛みちぎることはしません。なので、子どもと思っているのかな?と思って見ています。
――ということは、ハンナちゃんはパンダを「噛みちぎって遊ぼう!」としてやっていない?
レオンが噛みちぎってしまって縫った所が固くて気になってカミカミしてうっかりほどいてしまう、と言う感じです。
――実はパンダちゃんを破壊しているのは主にレオンくん?
うっかり、はハンナちゃんのみですね。レオンは確信犯です。噛みちぎろう!と思って噛みちぎっている様子が見て取れます。
動画から1カ月で「新しいほつれが…」
――パンダちゃんの修理はどのくらいの頻度でしているの?
今まで1カ月に1回ほどでしょうか…(ハンナちゃんが)置いてきてしまったパンダちゃんをレオンが一瞬で噛みちぎってしまうのが恒例です。パンダちゃんの片耳がないのも、レオンの仕業です。
レオンの仕業も含めての修理だと、もう、10回ほどしたかもしれません。レオンが手を出してしまうのを見かねて、暫くお預けしていた期間もあります。
――心配そうな顔がかわいいハンナちゃん、いつもこんなに表情豊か?
ハンナちゃんは昔から元気100%か、困っている/心配しているか、ビビっている、これがよくわかる子でした。
・エレベーターが苦手でへっぴり腰になります。
・昔、伏せが理解できなかった時にはずっと困った顔で見てきていました。
・何か訴える時にはピーピーと鳥みたいな声を出して話し始めます。
そんな分かりやすいハンナちゃんが可愛いです!
――修理されたパンダちゃんは、その後無事?
愛ゆえの“ソフトカミカミ”は毎日続いています。5月25日に、パンダちゃんの足がほつれてきているのを発見して、ハンナちゃんが起きてくる前に手の届かないところに移動させました。
――「表情豊かだ」「優しさが伝わります」など、動画への反響について…
率直に、感想をいただけるのは嬉しいです!そして、私が感じたことを皆さんにも感じていただけることも嬉しいです!飼い主だけの偏った感想ではなかったんだ、と思えます。
そして、こんなにもたくさんの人に我が子(我が犬)を見てもらえていること自体も嬉しいです。
ペットショップでの生活が長かったというハンナちゃんは、最初は「暴れまくり、手がつけられない子」だったそうだが、しつけ教室のトレーナーさんと出会ったことで劇的に変化。「怖がり・寂しがり」なところもあるという、今のハンナちゃんの性格に落ち着いたそう。
そして実は、ぬいぐるみを噛みちぎってしまう主な“犯人”は、レオンくん!
ハンナちゃんはレオンくんが噛んで修理した痕が気になって自分も噛んでしまい、うっかり傷を広げてしまうのだそうで、動画で見せていた心配そうな顔は自分の「うっかり」への反省もこもっているようだ。
またほつれが出てきているようで、今後も増えそうなぬいぐるみの治療痕だが、飼い主さんのサポートを受けつつ、ハンナちゃんとレオンくんの遊び相手として長く頑張ってほしい。