愛犬がリードを外してのびのびと遊べる「ドッグラン」、島根や鳥取でもあちこちに開設されている。このうち島根・松江市では、「貸し切り専用」のドッグランがオープンし、飼い主も愛犬も安心して利用できる多目的スペースとしてにぎわっている。
自らの経験を生かしながら空き地を活用して新たにドッグランを整備した男性の思いを聞いた。

放置されていた空き地を活用 飼い主としての悩みが発端
芝の上を元気に走り回るゴールデンレトリバー。
松江市の郊外に、2025年5月にオープンしたドッグラン「Miniature Garden(ミニチュア ガーデン)」。敷地は約200平方メートルで、一面に天然芝が植えられた施設は、予約制の貸し切り専用だ。
Miniature Garden 高尾撃代表:
ずっと空き地という状態で放置されていた。
ドッグランを運営するのは、2匹の犬を飼う愛犬家でもある高尾撃さん。
実は飼い主として、ある悩みがあったという。
Miniature Garden 高尾撃代表:
多頭飼いをしていると、市内に普通のあるドッグランだと、ぶつかって事故になったり、お子さんに怪我をさせたりと色々なトラブルがおきやすい。

犬や飼い主同士の「トラブル」を回避したい…「貸し切り型」に
種類や体格が様々な犬が一緒になることが多いドッグランでは、けんかなど犬同士の事故、それに避妊や去勢手術をしていない犬との接触などがトラブルとなることがあるという。
そこで、犬も飼い主も安心して利用できるよう、この貸し切り型ドッグランを思いついたと話す。

24時間オープンしていて、スタッフが常駐しない夜間でも利用できるよう出入口にはオートロックを設置。月額制の「サブスク」サービスも導入した。(1日1回30分利用可、月5000円)
そんなニュータイプのドッグラン、わんこが遊ぶだけではない仕組みがある。
MiniatureGarden 高尾撃代表:
このスペースを有効活用して何かイベントをやっていきたい。
イベントスペースとしても活用するつもりだ。その一例が…。

ドッグヨガさな 岩谷早苗代表:
できる方はそのまま胸を空に向けていきましょう。
「ドッグヨガ」犬と一緒に楽しむヨガだ。
村上遥アナウンサー:
私もカメラマンさんの愛犬と一緒にドッグヨガを体験したいと思います。

飼い主の心と体をリラックスさせ…愛犬・むぎちゃんとの絆を強める。
初めて体験した村上アナウンサーもヨガを続けるうちに、むぎちゃんとの距離が縮まったように感じたという。

参加者:
自分自身もすっきりしたし、わんちゃんワチャワチャしてたんですけど、最後のほうは落ち着いていてすごいなと思った。周りのわんちゃんと触れ合うのもかわいいしですべて幸せ空間でした。
体験者:
うちのわんこが「犬みしり」なので、貸し切りだとすごくうれしいです。

「犬を飼っていなくても…」アウトドアレジャー楽しむスポットに
貸し切りで安心なドッグランだが、実はバーベキュースポットとしの使い方もできる。
この日利用していたのは、犬を飼っていない家族連れで、貸し切りの空間で周囲を気にすることなく楽しんでいた。
キャンプ場まで行かなくても、気軽にアウトドア気分を味わうことができる。
MiniatureGarden 高尾撃代表:
わんちゃんを飼ってない家族連れや友達同士や女子会に使ってもらえるように庭全体の空間を時間貸ししている。

施設では今後、犬を上手に撮影するスマホ撮影教室などのイベントも計画。犬がいてもいなくても楽しく過ごせる場所を提供していきたいとしている。
(TSKさんいん中央テレビ)