山形・小国町の山中で5月19日朝、山菜採りに来ていた69歳の男性がクマに襲われた。男性は右腕を骨折する大けがをしたが、命に別条はない。クマによる人への被害は県内で2023年、初めてとなる。

クマに襲われ右腕骨折 今年初の人的被害

クマに襲われたのは、小国町五味沢の小売業・関英俊さん(69)。

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警察によると、関さんは山菜を採るために近くの山に一人で入ったところ、午前6時半ごろクマに襲われた。顔を引っかかれたほか、右腕をかまれたという。

自力で山を下りて自宅に戻った関さんの姿を見た家族が、午前7時20分ごろ消防に「右腕をクマにかまれて出血している」と通報した。

関さんは病院に運ばれ、会話はできる状態だが、右腕を骨折するなどの重傷を負った。近所の人によると、関さんは「山によく山菜採りに出かけていた」という。県内のクマによる人的被害は、2023年に入り初めて。

また19日、長井市・高畠町でもクマが目撃された。県警によると、2023年に入ってからの県内でのクマの目撃件数は、5月14日現在で41件、2022年と比べて14件多く、1.5倍に増えているという。

クマの目撃が増えていることを受け、県は注意喚起情報を出し、山に入る際は音の出るものを持ち歩き、クマに自分の存在を知らせることや、出没情報があった場所には近づかないよう呼びかけている。

(さくらんぼテレビ)

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