“あの日”から41年…横田めぐみさん54歳の誕生日

横田めぐみさん
横田めぐみさん
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横田早紀江さんは5日、「甘いものが好きな子だったので、いつもどこのお家もそうですけど、誕生日といえばデコレーションケーキを買ってきて、クリスマスはたまに焼いたり…、みんなでにぎやかに本当に楽しい時間を過ごしていた」と娘・横田めぐみさんへの思いを語った。

娘のためにケーキを焼いて、家族みんなで楽しい時間を過ごす。
そんな幸せな日常を、ある日突然奪われてから41年。

当時まだ幼い中学1年生、13歳で北朝鮮の工作員に拉致された横田めぐみさんは、5日、54歳の誕生日を迎えた。

“拉致”解決に向け活動…父・横田滋さんと母・早紀江さんは今

左:横田滋さん 右:早紀江さん
左:横田滋さん 右:早紀江さん

拉致問題の解決に向けて常に先頭に立って、活動を続けてきためぐみさんの父・横田滋さんと母・早紀江さん。

街頭に立っては拉致問題の解決を訴え続け、地方の講演会にも重ねて足を運び、これまでに行った講演回数は、1400回を超えた。

しかし、85才になった滋さんは4月から入院生活が続いていて、これまでのように2人で活動を続けることが少なくなった。
そして早紀江さん自身も体力の衰えを感じながら、滋さんへの病院に向かう日々が続いている。

今年6月に開かれた米朝首脳会談後、拉致被害者家族たちは、拉致問題の進展に期待を寄せてきた。
また新たに拉致問題担当を兼務する菅官房長官は、すでに早紀江さんに就任の連絡をし、国民に向けても「1日も早い帰国を実現できる、あらゆるチャンスを逃さない決意のもと全力で取り組む」と強調している。

日本政府の拉致問題解決への取り組みは、今がまさに正念場と言っても過言ではない。

54歳のめぐみさんへ…母・早紀江さん「帰ってきさえすれば」

家族写真
家族写真

54歳の誕生日を迎えためぐみさんへ伝えたいことは…
横田早紀江さんは5日、「ただ健康を保つこと、元気でいてくれること、それだけ守ってもらっていればどうにでもなるから、帰ってきさえすればいんだから」と静かに語った。


(執筆:フジテレビ社会部 滝澤教子)
 

滝澤教子
滝澤教子

フジテレビ社会部 国土交通省担当 元厚生労働省担当