南国宮崎を象徴するトロピカルフルーツといえば、完熟マンゴー。中でも高級品で有名な「太陽のタマゴ」の販売が全国一斉に始まり、初競りで“60万円”という過去最高値をつけたことが話題となっている。

厳しい条件をクリアした高級品

太陽のタマゴは宮崎のマンゴーの中でも「糖度15度以上、重さ350g以上、皮の半分以上が鮮紅色」であることなど厳しい条件をクリアしたもので、全体の約15%という高級品だが、テレビ宮崎のアンケートでは半数以上の人が「食べたことがある」と答えている。

今年の初競りでは、4Lサイズ2玉で60万円という過去最高値が付き、早速福岡県の百貨店・岩田屋で60万円で陳列された。

南国フルーツ(福岡県)坪内 祐 店長:
日本一いいものだと証明したいので日本一高い値段をつけました。果物の専門家が見ても間違いなく素晴らしいものと思いますので、「太陽のタマゴ」をもっともっと知ってもらいたいという気持ちです。

また、宮崎県内の百貨店・宮崎山形屋のフルーツ店では、25周年にちなんだお祝い価格「25万円(5Lサイズ1玉)」で競り落とされた太陽のタマゴが陳列された。

洋康青果 松田 陵治 常務:
大変な思いをして毎年毎年おいしいマンゴーを作ってくれているので、感謝の気持ちだけですね。価値があるものなので前向きにしっかりと販売していければと思います。

ここ数年は原油高などの影響で農家にとって苦しい状況が続いているが、今年の完熟マンゴーの生産量は去年を上回るおよそ950トンを見込んでおり、生産者はこれからも太陽のタマゴが30年40年続けていく努力をしていきたいと話している。

最新の設備を駆使したマンゴー栽培

宮崎市古城町で農業を営む黒田和夫さんは、息子の啓太さんと一緒にLEDライトや機械を使って、完熟マンゴーを栽培している。

LEDライトから発する周波数でマンゴーの花を促進し、色を鮮やかに出す効果があるとされている。また、質の高いマンゴーを育てるためハウス内のCO2濃度を調整する「光合成促進機」や、温度湿度、日射量、水分をスマートフォンで管理調整できる装置も使われている。

様々な設備を駆使して黒田さんが作るマンゴーは、所属するマンゴー部会の中でも糖度が高いことが分かった。

マンゴー農家 黒田 和夫さん:
美味しいマンゴーを提供したい。それとこのボリュームのある大玉を作りたいっていうのが自分の目標なので、25周年で多くの方にマンゴー食べてもらえるのが嬉しいことですから、ぜひマンゴーを食べてにっこりしてください。

太陽のタマゴ」は、ふるさと納税などで全国的にも人気を集めている。
今年は25周年の節目の年。南国宮崎を象徴するフルーツとして、これからの季節、ますます盛り上がりをみせそうだ。

(テレビ宮崎)

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