さいたま市の住宅で、68歳の女性が床下から遺体で見つかった事件で、同居する長男の妻が逮捕された。埼玉県警は、女性の死亡にも、長男の妻が関わっている可能性があるとみて追及する方針だ。
「最近、母親の姿見えない」 床下から遺体
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは無職の渡辺美智子容疑者(53)。

埼玉県警によると、渡辺容疑者は、今年4月22日ごろから28日午前10時ごろまでの間に、さいたま市緑区の自宅の床下に、義理の母親(68)の遺体を放置した疑いがもたれている。
この家には、家族6人が暮らしていた。母親と長女(46)、次女(30代)、長男(40代)、長男の妻の渡辺容疑者と、2人の子どもである20代の息子。2階建てで、間取りはメゾネットタイプの4LDKだという。
4月28日に、長女が「最近、母親の姿が見えない」と不審に思い、2階の寝室を探したが見つからず。その後、長男が、1階の台所の床下で、母親が倒れているのを発見。すでに死亡していた。母親は着衣を身に着けた状態で、目立った外傷はなかった。
「床下に遺体隠した」 殺人容疑も視野
同日午前10時ごろ、長女が「母親が台所の床下で倒れている」と110番通報して、事件が発覚。埼玉県警が、死体遺棄事件として捜査に乗り出し、渡辺容疑者から事情を聴いたところ、「床下に遺体を隠した」と容疑を認めたという。翌29日未明、渡辺容疑者を通常逮捕した。

調べによると、6日前の4月22日午前に、長男が、自宅内で母親を見かけたのが、最後の目撃情報だった。県警は、渡辺容疑者が、義理の母親の死亡に関与している可能性もあるとみて、死因を特定するとともに、殺人容疑を視野に捜査を進めている。
また、渡辺容疑者と義理の母親の間で何らかのトラブルがあったとみて、動機などを追及する方針だ。
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