映画を足掛かりに観光誘客を目指す秋田・由利本荘市。
2022年12月に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」には、架空ではあるが秋田の高校が登場することから、秋田県内で話題になっている神社がある。ファンがモデルとなった場所を巡るいわゆる「聖地巡礼」で、全国から多くの人が訪れている。

“聖地”は市長公認!?

2022年12月に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」は、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた人気のバスケットボール漫画「SLAM DUNK」が映画化されたもので、日本だけでなく中国や韓国でも話題を呼んでいる。

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架空ではあるが、当時の「能代工業」がモデルといわれている秋田の「山王工業」が全国の強豪校として登場することから、秋田県内で話題になっている場所がある。由利本荘市の鳥海山登山口にある「鳥海山森子大物忌神社」だ。平安時代から続くとされる歴史の深い場所だ。

映画「THE FIRST SLAM DUNK」が公開されると、全国各地からファンが訪れるようになった。理由は、映画に登場する神社とよく似ているからだ。いわゆる、ファンがモデルとなった場所を巡る「聖地巡礼」だ。

由利本荘市・湊貴信市長:
私は、間違いなくここが、その映画のモデルの神社であると信じている。映画とかのモデルになった所には、多くの人がおいでいただくという話をよく聞くので

湊貴信市長は、地域のにぎわいに期待を寄せる。市長と話しているさなか、1人の女性の姿が…。

沢北栄治のフィギュアと一緒に写真を撮るため聖地巡礼へ
沢北栄治のフィギュアと一緒に写真を撮るため聖地巡礼へ

参拝に来た女性:
愛知県から来ました。元々、秋田旅行の予定があったので、第一目的くらいに来ました。この子(沢北栄治のフィギュア)が階段を登ってお参りをする子です。オタクですね、オタクですね。ここで写真を撮ろうと思って持ってきました

市長も大喜びの様子で、ファンの女性と市長とともに、いざ「聖地巡礼」へ。

「あ、これだ」ファンも感動の“聖地”

沢北栄治が登ったとされる石段
沢北栄治が登ったとされる石段

映画では、主人公の対戦相手となる秋田の山王工業のエース・沢北栄治が、石段を駆け上り神社を参拝している様子が描かれている。

愛知県から来た女性:
(沢北が)本殿でお参りすることの意味が、映画の中ですごく大きな意味を持ってくるので、本当に映画を見たらぜひ訪れたい場所。もうちょっと幅があると思っていたのですが、この(石段の)感じが本当に映画の感じです。感動しました、「あ、これだ」と思って。映画がよみがえってきます

神社は、本殿まで約300段の石段が続き、両脇には地域の人たちが植えた秋田杉約500本がそびえ立っている。中には樹齢200年を超える木もある。

神秘的な空間を進み、本殿に到着。

愛知県から来た女性:
「きょうはここに来られて良かったです」というお礼のお参りをした。お参りしているときに水の音がするのが映画でもあった。それは来てみないとわからなかった

“沢北”と記念撮影し、「聖地巡礼」は完了。

“映画そのまま”を堪能して

愛知県から聖地巡礼に来た女性
愛知県から聖地巡礼に来た女性

愛知県から来た女性:
雰囲気がすごく良いですよね。足元が危なそうで、走るのには大変そうな階段だと思いながら登りました

ーー映画そのまま?

愛知県から来た女性:
そうですね。これはあがります

森子大物忌神社総代表・多田厚さん:
森子に行ったついでに、鳥海山でも良いし、矢島・亀田でも良いし、掛け算方式でこの地区の良さが連動すれば良いと思っていました

由利本荘市・湊貴信市長:
ここの雰囲気を味わっていただきたいと思いますし、いろんな観光スポットを楽しんで、食べ物もおいしいところでもありますので、聖地巡礼というせっかくの機会なので、堪能していただければと思っています

(秋田テレビ)

秋田テレビ
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