黄金色に輝くツルツルな麺。

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透き通ったスープに中太の縮れ麺がよく絡む。

「食欲の秋」はもうすぐそこ。アツアツのラーメンが恋しくなる季節がやってくる。

全国的にも塩ラーメンが有名な北海道函館市では、ラーメン業界に大きな影響を及ぼしかねない事態が起きている。

製麺会社が事業停止…一体なぜ?

老舗製麺会社が突然、事業を停止したのだ。

事業停止が明らかになったのは、函館市の製麺会社「丸豆岡田製麺」。

1920年創業の老舗で、その人気は函館市だけにとどまらなかった。

全国のおいしいラーメンが集まる横浜市の「新横浜ラーメン博物館」では、「丸豆岡田製麺」の麺を使った、“幻の塩ラーメン”が期間限定で出店したこともあった。

連日大行列ができるほどの人気ぶりだった。

しかし、「丸豆岡田製麺」はコロナ禍での売り上げの減少や原材料価格の高騰などで、先行きの見通しが立たなくなったという。

帝国データバンク函館支店によると、2022年3月の決算時点での負債総額は1億6800万円。

売り上げは2017年度に約2億9100万円あったが、2022年度は約1億5700万円まで減少した。

突然の事業停止…ラーメン店に広がる動揺

1970年の開業時から「丸豆岡田製麺」の特注麺を使ってきた、函館市のラーメン店「満龍」では電話で事業停止の連絡を受けたという。

その後、仕入れ先の変更の対応に追われた。

「最初、何が何だか分からなかった。違う製麺会社に頼んで、当店用に新しく作ってもらうことになった」(満龍 佐藤 正志さん)

「丸豆岡田製麺」の取引先は数百社にのぼるとみられる。

取引先のラーメン店 “営業継続”に懸命の対応

各店とも何とかして麺を仕入れて営業を継続しなくてはならないため、函館市内の他の製麺会社に麺の注文が相次いでいるという。

「丸豆岡田製麺が急になくなってしまったので、ほかの製麺会社もパニックでパンク状態」(満龍 佐藤さん)

「満龍」では9月2日が「丸豆岡田製麺」からの最後の納品で、9月8日には在庫が売り切れてしまったという。

今後は本格的に別の麺で営業するようだ。

「なんとかするしかないが、戸惑いはすごくある。新たな麺で再出発になる」(満龍 佐藤さん)

老舗製麺会社の突然の事業停止。

その余波がどこまで広がるのかが懸念される。

北海道文化放送
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