教育現場にもAIを活用する動きが出てきた。佐賀県みやき町では、いじめや不登校、虐待など児童や生徒の生活状況を把握する新システム「AIスクリーニング」を6月から導入する準備を進めている。

AIがデータに基づいて子供の状況を識別

みやき町が新たに導入するのは、いじめや不登校のほか、生活に困っていないか、虐待を受けていないかなど児童生徒のさまざまな状況を、AIを活用して把握・共有するもの。

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遅刻や欠席の日数に加え、宿題の提出状況や服装など教師が20の項目を専用のシートに記入すると、AIがデータに基づいて支援が必要な児童生徒の識別・スクリーニングを行う。

問題の早期発見、効果的な支援に期待

教師は結果を共有する会議を定期的に開くことで、それぞれに効果的な支援につなげるとしている。

教師が児童生徒の悩みを抱え込まないことや、ささいな変化から問題を早期に発見し、支援の選択肢も広がることが期待されるという。

このシステムの導入は九州では初めてで、町は今年度、約120万円の費用を計上している。

対象は町内7つの小中学校の約2000人で、6月からの運用を目指すという。

(サガテレビ)

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