アメリカ・ワシントンで開かれていたG20=主要20カ国と地域の財務大臣・中央銀行総裁会議は2日間の日程を終えたが、今回も共同声明は採択されなかった。
会議は欧米の金融不安を受け、世界経済や国際金融システムの安定などが主な議題となった。
しかし、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、採択が見送られてきた共同声明は今回も採択されなかった。
鈴木財務相は「成果文書を出すことが目的ではない。重要なのは関係者が一堂に会し、十分な有意義な議論をすること」と述べた。
また、日銀の植田総裁は、「個人的な関係を強く築いていく第一歩に出来ればという気持ちで過ごした」と述べた上で、「ある程度の成果は得られたと思っている」と強調し、各国の中央銀行総裁らと良好な関係づくりができたという認識を示した。