携帯電話の基地局建設をめぐる詐欺事件で、警視庁捜査2課は、楽天モバイルから、およそ24億円をだまし取った疑いで、元部長ら3人を再逮捕したと発表した。実質的な被害総額は100億円近くにのぼるとみられている。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、楽天モバイルの元物流管理部長・佐藤友紀容疑者(46)と、業務委託先の元役員・三橋一成容疑者(53)、下請け会社の社長・浜中治容疑者(49)。

楽天モバイル元部長・佐藤友紀容疑者(46)
楽天モバイル元部長・佐藤友紀容疑者(46)
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業務委託先の元役員・三橋一成容疑者(53)
業務委託先の元役員・三橋一成容疑者(53)
下請け会社の社長・浜中治容疑者(49)
下請け会社の社長・浜中治容疑者(49)

調べによると、3人は、おととし、携帯電話の基地局建設についての輸送費や保管料などの業務委託費を、楽天モバイルに水増し請求し、あわせて、およそ24億円をだまし取った疑いが持たれている。このうちおよそ9億円が水増し分だった。

3人は、同じような手口で、楽天モバイルからおよそ25億円をだまし取ったとして、先月、逮捕・起訴されていた。

佐藤容疑者らが、楽天モバイルに請求していた業務委託費は、およそ300億円にのぼり、このうち100億円近くが水増し分とみられている。

だまし取った金のうち、およそ50億円が、佐藤容疑者側に渡っていた可能性があり、高級車の購入や不動産投資などに使っていたとみられている。

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社会部
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