政府は福島第一原発事故による帰還困難区域のうち福島県浪江町(なみえまち)と富岡町(とみおかまち)の一部に出ていた避難指示について解除することを正式に決めた。

時間が止まったような浪江町
時間が止まったような浪江町
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政府は復興推進会議などの合同会議を開き、原発事故により帰還困難区域となっている浪江町と富岡町の特定復興再生拠点区域の避難指示を解除すると正式に決定した。

浪江町(なみえまち)の津島(つしま)、室原(むろはら)、末森(すえのもり)、大堀(おおぼり)の各地区は3月31日に、富岡町の夜の森(よのもり)、大菅(おおすげ)の各地区は、4月1日に解除となる。

解除後は宿泊手続きがなくても居住が可能になり、他の地域から移住してくることもできるようになる。

ただ、浪江町、富岡町とも、生活を円滑に再開するための「準備宿泊」にこれまで登録した人数と元の住民の人数には大きな差があり、政府は生活環境の整備などに全力を尽くしたいとしている。