謎の国家“カイラサ合衆国”に世界が混乱している。

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2月24日、スイス・ジュネーブで国連の会合が行われた。

流ちょうな英語で発言するのは、“カイラサ合衆国”大使を名乗る女性だ。隣に座る女性も、真剣な表情で耳を傾ける。

カイラサ合衆国大使を名乗る女性:
カイラサ合衆国を代表して発言します。

カイラサ合衆国大使名乗る女性:
カイラサでは食料や教育、医療などを全て無料で提供しています。

しかし国連は、この発言を無視することを表明した。

一方、1月にアメリカ・ニュージャージー州最大の都市、ニューアーク市で行われた、姉妹都市の提携を結ぶ署名式。

姉妹都市提携の書類にサインをしている“カイラサ合衆国”大使とスーツ姿の男性
姉妹都市提携の書類にサインをしている“カイラサ合衆国”大使とスーツ姿の男性

きらびやかな民族衣装を着た“カイラサ合衆国”大使を名乗る女性と、スーツ姿の男性が、書類にサインをしている。

ところが数日後、市議会は姉妹都市の契約を取り消した。その理由は…。

実は、“カイラサ合衆国”という国は存在しないことが分かったのだ。

代表はインドから逃亡した詐欺師の男

謎の国家“カイラサ合衆国”を名乗る人物たちは、いったい何者なのだろうか。

南米・エクアドル沖の島を購入して、新しい国家を作ったとしているが…

海外のメディアによると、代表は詐欺師の男。

女性への暴行の罪で起訴され、4年前インドから逃亡した。

しかし、“カイラサ合衆国”の広報はこれらを否定している。

一時的に姉妹都市になってしまったニューアーク市民からは、「グーグル検索する人はいなかったのか」などと、あきれた反応があがっている。

(「イット!」 3月17日放送より)